天神菅原道真 (学研M文庫 M み 5-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059000808

作品紹介・あらすじ

天満宮、天神社として祀られ、没後、人々の信仰の対象となった儒教の学者・菅原道真。平安初期に宇多天皇、(太上皇)に重用され、右大臣・右大将にまで昇進しながらも、時の権力者・藤原時平らの讒言により大宰府に左遷され、不遇の生涯を終えることになる。その死後、飢饉と疫病、天変地異が続き、さらには清涼殿への落雷、時平ら公卿の相次ぐ急死など凶変が重なり、世の人は天神・道真の怨霊の祟りだと恐れおののく。

感想・レビュー・書評

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  • 出張で福岡へ行き、帰りに太宰府天満宮へ寄ったので興味が湧き読みました。
    とても理解が深まりました。
    歴史を学ぶ面白さを再確認しました。
    家族に御守りを買ってきました^_^

  • 道真、頑張ったねぇ。
    その後も権力闘争はイロイロあったけど。
    1000年後までも藤原北家が残るんですよね。
    道真がみたらなんて思うか。

  • 見目麗しいコミュ力不足の神童…ってなラノベ的キャラじゃ、政界を泳ぐの大変そう。
    もちょっと後の時代に続出する、女流文学者に大化けした受領階級の娘たちのしなやかさが欲しいところ。

    文徳ー清和ー陽成と、藤原北家の女腹の天皇が続いたのは歴史的事実。陽成廃帝時、皇統を遡る際に(「台閣にある人は対象外」は妙な気もするが)、一見、清和の異母兄弟を差し置いて、母方の従兄でもある文徳の異母弟・光孝を選んだ基経の思惑は熟慮のようだが、淑子に見透かされてる辺り…(笑)しかも、優秀な息子・定省が女王腹なのを軽視してるところが、皇統から藤原北家を排除したい班子女王につけ込まれる展開に繋がるとか、面白い着眼点。敢えて基経の妹・淑子に定省を託す辺り、中々の策士な女王である。

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著者プロフィール

(みた・まさひろ)小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。主な作品に、『いちご同盟』、『釈迦と維摩 小説維摩経』『桓武天皇 平安の覇王』、『空海』、『日蓮』、『[新釈]罪と罰 スヴィドリガイロフの死』、『[新釈]白痴 書かれざる物語』、『[新釈]悪霊 神の姿をした人』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』などがある。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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