UMAハンタ-馬子 (1) (学研M文庫 M た 15-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059001164

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  • 珍しい伝承芸能「おんびき祭文」の語り部、蘇我家馬子。芸は超一流だが性格、素行、そして見た目は最悪な「大阪のオバハン」である。弟子のイルカを引き連れて選り好む巡業先は常に地方の片田舎、しかし常にUMA(未確認生物)と「不老不死の謎」がついて回る……。

    「UMAハンター」と銘打っておきながらも馬子自身にはUMAなどあまり関心はないようで、むしろ事件に巻き込まれていく方なのだが、ただのオバハンではなく、故事来歴から宗教学、動物学など妙な方にやたら詳しかったり……馬子の正体の手がかりとなる事柄は第三話にちらりと登場するのだが。と言っても、この作品を面白がれるかどうかは、この馬子の強烈なキャラクターを面白がれるかどうかにかかっているだろう。
    個人的には評価を見てもらえればw(なので、後にハヤカワ文庫から出版された「完全版」2冊も、結局手が伸びぬまま)。

    とはいえ、ツチノコの正体についての一説はそれなりに面白かったんだが。

    文庫書き下ろしとあるが、それに先駆けて小説直販サイト「e-NOVELS」で販売された作品。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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