- Amazon.co.jp ・本 (698ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059002604
感想・レビュー・書評
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平成15.10.22 初版 1,400
酒を愛し朋友を愛し、そしてなにより和漢の怪異談をこよなく愛した反骨の文士・田中貢太郎。彼が生涯にわたり蒐集と再話に努めた怪談は実に総数五百編を超え、本朝志怪伝奇の一大金字塔として、今なお妖しい光芒を放ち続けている。本書は、その中から選りすぐった全百話をモチーフごとに配列して成った史上初の怪談辞典であり、貢太郎版「独り百物語」の書でもある。同時代英国の大家に伍する傑作怪奇小説集『黒雨集』の完全復刻を巻末に収録!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岡本綺堂の次に読んだ。綺堂のほうは長編が何篇か、だったけどこちらは短編数知れず。あ行、か行と無数の短編を酷く大雑把に分類し、そのあとに中篇数編という組み合わせ。なんでもその前半は日本怪談事典なのだとか。 江戸時代の農村の話の次に昭和初期の話へ飛んで、また江戸妖怪話に戻ったり。江戸だと思って読んでいるといきなり踏み切りやビール瓶、会社員という単語が出てきて妙な気分になれる。いろんな時代に生きた人と生きた人なんでしょうな・・・面白い。
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