- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059002642
作品紹介・あらすじ
維新の動乱の渦中で自らの信念を貫き、勤皇の志士相手に斬殺剣を振るい、散華していった新選組隊士の面々。その陰にあって彼らを支え、慕い、悲恋に身を焦がした女たち…。燃え盛る思慕の情と、彼女たちを襲った悲劇を流麗な筆致で綴り上げた哀切なる秀作!
感想・レビュー・書評
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タイトルがちょいと印象よくないですが(笑)新撰組隊士の話を女の目線から語った短編集です。
有名どころで言うと芹沢鴨の愛人のお梅とか、松原忠司と心中した未亡人とか、その辺が出てきます。
全部で6話入ってるんですが、目次を見てまっさきに「山南敬助の女」から読み出したあたり、私もどうなんだよ、っていう感じ(笑)
山南さんの女っていうからてっきり明里なのかと思ったら違う女の人で驚きました。他にも「原田佐之助の女」ってのがありますがこれもお嫁さん(おまささん)じゃないし。
どの女性も不幸で悲惨な結末を迎えてしまうのが可哀想だったな。ちなみに一番印象に残ったのは「藤堂平助の女」の話でした。この人は自分が死なないぶん他の女性より不幸度は低いと思うのですが……でもせつない。
(読書日:2004/3)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新選組の小説はいろいる読みましたのでちょっと違う関係した女性から見た短編集。一生懸命生きた男にはそれを好きになった女がいたのかな。実話ではないと思うけど面白かった。
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角川文庫
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芹沢鴨、山南啓助、藤堂平助、松原忠司、原田左之助、沖田総司が愛した女たちをテーマに、一話独立で書かれた短編集。
史実とされている設定と創作の部分が巧みに絡み合っていて面白かったです。
特に芹沢鴨の女・お梅の話は、芹沢とのしがらみを捨てられないお梅が待ち受ける運命と他の男性との狭間で揺れ動く姿が魅力的でした。
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