気の発見 (学研M文庫)

  • 学研パブリッシング (2012年12月11日発売)
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本 ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784059007999

作品紹介・あらすじ

「気」とは何か? 世界中で気功治療を行っている望月勇氏と五木寛之との対話は、呼吸など日常的な身体の不思議から、生命の本質にまでおよぶ。西洋的な知が行きづまった現代において、もう一度われわれの心身をとらえ直し生き方を考えるための新発見の書

感想・レビュー・書評

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  • 五木さんの発見シリーズの対談本の第一弾です。好評につき、神、霊、息、仏の四弾が続きます。対談相手の望月さんは、現役の気功治療家で、その実際的な体験を聞いて、五木さんは、感じる「気」の理解を探求します。
    https://www.honzuki.jp/book/308167/review/276724/

  • 五木寛之氏と気功家でヨガ指導者の望月勇氏の対談

    望月氏は、少林寺拳法をやっていて
    なかでも、整法(身体を整える)ことに
    興味をもつ。経絡、急所、ツボなどを勉強するうちに
    呼吸法やヨガをやるようになって、気の道へ

    p67
    気功治療が効くか 五つのタイプ
    1 元々、気の通りが良くて、心がオープンな人◎
    2 身体的に気の通りが良いが、心が閉じている人○
    3 元々、気の通りが悪い身体であっても、心がオープンな人 すぐに効果がでなくても2、3度やれば○
    4 元々、気の通りが悪くて、心も閉じている人×
    5 人知を超えたケース 1,2

    気功治療は、十人いたら十人とも反応が違う
    泣いたり 笑ったり 歌ったり 人それぞれ
    澱のように固まったストレスが出ていく


    ヨガを教えるときに言う4つのポイント

    動作をゆっくり
    動作と呼吸を合わせる
    アサナ中、痛いところに意識を集中する
    身体で起きている変化を味わうこと

    p174 呼吸法のポイント
    楽な姿勢で
    腰を立てて、背骨をまっすぐにすること
    腕を真横に伸ばして、肺を広げること
    そして、肺いっぱいにプラーナが行き渡るようにすること

    ※右の鼻で+の気を(交感神経 心が外に向く) 左の鼻で-の気を(副交感神経 心が内に向く)

    p191 ヨガの効果は体の固い人に顕著に現れる

    p164
    現代人は身体に良い食べ物や体に良い住居などに関しては、神経質ですが、身体にいい呼吸法については無頓着。

    p218 人間はどこから来て、どこに還るのか
    宇宙の大いなるエネルギーにもどっていくと考えている。生命の源、ソース。この世ですべき宿命を終えた魂は、ソース、源に戻り、また魂の修行のために、不自由な肉体をまとって、この世に戻ってくる。それを何度かくりかえしたのち、修行を終えて魂があるレベルに達すると、もうこの世に還ってこなくてもいいのではないか・・・

    p111 いやしろち きがれち
    p 238 直感の声に耳をかたむける

  • 五木寛之さんと気功治療家である望月勇さんとの「気」を巡る対談。望月さんはロンドンを拠点にヨガ教室を主催しており、かなり有名な人らしい。ときどき、来日して各地でヨガ教室を開催しているようだ。

    例えば次のようなURLなど。
    http://ameblo.jp/yuj-an/entry-11540680536.html

    気とは何か?

    よく言われることだが、宇宙の無限のエネルギーということは望月先生も同じ事を言われている。そして、循環するものだということ。

    望月先生の言われることで印象的だったことだが、よくイメージができて確信が持てるくらいリアルになってきて、それでも結果が自分の希望と違っていた場合、不思議と諦めがつくという。そして、ああ、こうならない方がきっと良かったんだろうと考えることができると。これから、イメージの力が最初にありきだとよく分かる。

    また、人はエントロピー増大の法則にさからって存在できるかどうか。そもそも生命自体がシステム化されている訳であり、エントロピー増大の法則に反していると思うが、一方で、人は成人した後は老いていくという宿命をもっている。「老い」はエントロピー増大の法則にしたがって、機能が衰え、歩くこともままなくなり、そして最後は死にいたる。そんな風に考えるとなにか寂しいが、生命自体がエントロピー増大の法則に逆らって存在しているという事実を忘れてはいけない。無秩序から秩序形成へ向かう性質そのものが生命である。それが生命の跳躍だ。肉体は衰えるかもしれないが、気は強くできる。そこに勇気を持つことができるのだと思う。

  • 対談モノは良いなぁ

  • 13/07/25 呼吸法が大切。特に呼気が。

  • 気功に興味があったので、スラスラと読めました。

    気功はスピリチュアルな、ミステリアスな得体のしれないものという印象があるが、五木氏は気功の力を信じているようだ。私も信じているほうだが。

    潜在意識に関する本を読んだ人なら、「ああ、なるほど」と思うところがあるかもしれない。そういう観点で読むと、気功は全く「アヤシイ」類のものでは無いのだろう、という考えに行き着く。

    誰にでも気功が出来るということはないだろうが、日々を心穏やかに過ごすヒントが散りばめられていて、非常に参考になった。

    イメージや呼吸法は少し研究してみたい。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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