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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784059008019
作品紹介・あらすじ
初代天皇は、本当は誰だったのか。邪馬台国の存在を『日本書紀』はなぜ、隠したのか。聖徳太子虚構説の根拠はどこにあるのか。乙巳の変の後、中大兄皇子がすぐに即位しなかった理由…など既存の定説で合点できなかった古代史の謎を、この一冊が解き明かす!
感想・レビュー・書評
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文明は森を食べつくすと衰退する。
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日本は多神教であり、唯一絶対の神を信仰する文化ではない。だからこそ、いろいろな物に神が宿り、また良い神もいれば悪いことをする神もいる。雷神もそうだが、天災もまた神の処遇であり、「稲妻」という単語があるように、稲を産むのは雷だとも信じられていたと。さて、古代史本分に移ろう。面白いなと思うのは、神武天皇など、神がつく天皇は3人いる。そしてどれも、祟りを恐れて名づけられたものだという仮説である。大化の改新は無かった説、梅原氏の法隆寺は聖徳太子の祟りを封じ込めたものだという説、それぞれ違うという。後の藤原氏が、蘇我氏の祟りを恐れながらも、歴史を藤原氏の都合良く改編したものが日本書紀であったならば、様々な不自然さが融解してゆく。中大兄皇子が大化の改新の後、すぐに即位しなかった理由はクーデターを起こしたものの、権力をその手に収めるところまで至らなかったという蘇我氏の強さにあったという説だ。持統天皇が万葉集で謳った「春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山」とは、美しい初夏の写実ではなく、天の羽衣伝説にならい、衣を奪ってしまえば天女は動けない、つまり政権交代を狙った歌ともとれるのだと。妄想か真実か、古代史は面白い。
著者プロフィール
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