あっぱれ三爺世直し帖 大岡の鈴 (学研M文庫 や 10-7 あっぱれ三爺世直し帖)

著者 : 柳蒼二郎

• 学研プラス (2013年7月9日発売)

作品紹介・あらすじ

閑と力があり余る江戸最強の還暦三人組は、中町・南町を歴任した元町奉行に、剣の達人と大物岡っ引という幼馴染。勝手気侭な活躍は現役たちの士気にも関わるということで、南町の大岡越前は彼らの首に鈴を付ける役に、ある新人の臨時廻りを任命するが……。

感想・レビュー・書評

[バンスライクさんの感想 · 2013年9月3日]

元 町奉行の弥五郎、老十手持ち 伝兵衛、剣術道場の主 次郎左衛門は還暦の幼馴染。勝手気ままに事件に手を出す活躍に困った大岡越前守は、猫の鈴役を若い同心 早見慶之進に命じ、神社で起きたぼや騒ぎを依頼した。元 中町奉行とは面白い。3人の老人たちは個性的で人間離れしている所もあり存在感あります。老人らしさがほとんど無い事が話として長所でもあり欠点でもあると感じました。老人たちのやり取りは面白く、ミステリー仕立ての展開・顛末もなかなか良かった。引き立て役の若い同心にあまり存在感ないのが展開上も惜しい。