麒麟 橋本左内 (学研M文庫)

  • 学習研究社 (2000年12月12日発売)
3.60
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059010210

作品紹介・あらすじ

幕末の激動期、大坂「適塾」で蘭医学者・緒方洪庵に学び、日本の改革に心血をそそいだ橋本左内。黒船来航を機に攘夷派、開明派と国論が二分するなか、一橋慶喜の将軍擁立に奔走するが、大老・井伊直弼の安政の大獄により26年の短い生涯を絶つことになる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 松平慶永(春嶽)の下、一橋慶喜擁立に向けて画策する左内。開明派の左内が同じく開国推進の直弼と敵対し、攘夷派の面々と手を組まざるをえない、政治の複雑さに彼のジレンマがある。緒方洪庵の教えにしたがい、政治に手を出さずに医術を極めていたらどのような業績を残していたのだろう。

  • いつの日か橋本左内を描いて大河ドラマ化しようという野望を抱き、少しずつ参考文献を収集していたのだが、品切れ入手不可の本書をヤフオクで漸く手に入れることができた。そして一読してすぐに、後はもう大河ドラマ化するだけでよいと悟ったのだった。問題は、適塾時代にしか登場しない志保さんと後半から突然登場する弥勒菩薩をどうするかだ。あるいは、志保さんを内面化し理念化して弥勒菩薩のような存在に昇華するか。あるいは、いっそのこといずれもご退場願って、山本周五郎「城中の霜」の香苗さんのような幼馴染を登場させるか。大河ドラマ化に向けて悩みは尽きない。

  • 初版本

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1947年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。2012年歴史時代作家クラブ賞、2021年『翔』で加賀乙彦推奨特別文学賞受賞。著書に『吉良の言い分』『真田信幸』『徳川家康』『光秀の言い分』『織田有楽斎』等。

「2022年 『家康と信康 父と子の絆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岳真也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×