中東戦争全史 (学研M文庫)

著者 :
  • 学研プラス
3.80
  • (6)
  • (12)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 107
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059010746

作品紹介・あらすじ

約束の地パレスチナ-遙かな昔、この地を追われたユダヤ人は自らの生存を賭けてこの地に帰ってきた。一方、パレスチナ人が生きてきたこの地は、戦火が「約束された土地」でもあった。イスラエル建国とアラブ民族主義、複雑に交錯する大国の利害、数次に渡る戦争と繰り返されるテロ…。なぜ彼らは殺し合うのか?中東戦争の歴史と背景を情報たっぷりにわかりやすく解説する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今でも戦乱の続くパレスチナ。その因縁を中立かつわかりやすく書いた一冊。英国三枚舌外交とその結末や米ソ二大超大国に翻弄されるかの地だが、私が感銘を受けたのは、初期はアラブ側の方が武器等が豊富だった事や、民衆の力が時に大きく歴史を間違った方に動かすという記録がイスラエル側だけでなくアラブ側にもあるという人間の愚かしさを見せ付けている。この本は2001年に出版されているのに、いまだこの問題は燻っている事を思うと希望以外の何かを感じずにはいられない。

  • 8月25日読了。中東・パレスチナ区域におけるユダヤ人のディアスポラから湾岸戦争に至るまでの歴史を記述した本。ユダヤとアラブ社会の確執・対立・殺し合いと、そこに関わってきた英仏・米ソら超大国の対応の混迷について、自分がいかに無知であったか思い知らされた・・・(ノーベル平和賞受賞のPLOのアラファト議長を「平和主義者」と思っていたくらい)連合赤軍メンバーによるテルアビブの空港でのテロ行為もあり、日本とて全くの部外者というわけではない。肉食獣と草食獣でもあるまいし、ユダヤとアラブが人類創生の頃から憎しみ合ってきたわけではない、紛争の歴史があまりにも長く続き、お互いに多くのものを失いすぎたため、相手に対し中途半端な妥協はできないこと、綿密に和平交渉を進めてもたった1回の無差別テロですべては無に帰すること、カネも軍事力も外交力もない弱小国は「テロ」でしか国際社会に自らの主張を訴えることができないこと・・・。長く平和を享受してきた日本人として、自分はどう考え行動していけばよいのだろうか。

  • 405901074x  328p 2001・9・20 初版

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1967年生まれ。戦史および紛争史研究家。主な著書に『歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方』(集英社、2019年)、『沈黙の子どもたち─軍はなぜ市民を大量殺害したか』(晶文社、2019年)、『〔新版〕西部戦線全史』(朝日文庫、2018年)など。

「2020年 『激戦の再現CGと戦略地図で蘇る! 独ソ戦のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山崎雅弘の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

中東戦争全史 (学研M文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×