孤高の鷲: リンドバ-グ第二次大戦参戦記 (下) (学研M文庫 S り 1-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059011156

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  • 大戦前夜のアメリカで、リンドバーグは孤立主義を貫こうと奮闘する。しかしその努力も空しく世論は参戦へと傾き、真珠湾攻撃へと至る。自国に攻撃を受けた事により復員を試みるもローズヴェルトの妨害によりその道は絶たれ、リンドバーグは民間の身でありながら南太平洋の戦線へと身を投じる。<br>
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    巧みなローズヴェルトの手腕によって、次第に戦争へと突き進んでいくアメリカの姿が印象的。当時の空気として、「われわれは何週間にもわたり、彼らを戦争に駆り立てたいたのだから。」というものもあった事に驚かされた。<br>
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    そして南太平洋。「まだ緑色をした日本兵の頭蓋骨」やら「掘り起こして金歯をスーベニアにする」やら凄惨の一言である。人間は人種の違いに対して自らにここまでさせる事が出来る事に戦慄を覚えずにいられない。「アーロン収容所」を読み感じた事と非常に良く通じる物がある。そして、彼らが憎んだナチスがユダヤ人に対して行った事と同等の事を南太平洋で行っていたことに唖然とさせられる。<br>
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    「生きて虜囚の辱めを受けず」、この言葉は空しい物だと思っていた。だが、捕虜は取らず全て撃ち殺し、飛行機から突き落とすらしたと言う。この日記に記されている米兵の行為を信ずるならば、この言葉は重く圧し掛かってくる。そもそも、虜囚の辱めすら無かったのだ。<br>
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    ドイツの降伏後リンドバーグはヨーロッパに渡る。この時代にヨーロッパ、アメリカ、南太平洋を見て歩いた彼の日記は大変貴重な物だ。そんな彼の見たこの大戦は、この一言にまとめられている。<br>
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    「この戦争はドイツ人や日本人ばかりでない、あらゆる諸国民に恥辱と荒廃とをもたらしたのだ。」<br>
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    次は「リンドバーグの世紀の犯罪」を読んでみようと思う。この本の題材である、リンドバーグが自分の息子を殺したと言うことがどうしても今の俺には信じられないからだ。<br>
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    -2006年06月27日読了<br>
    八王子中央図書館にて借る<br>
    (原題:リンドバーグ第二次大戦日記/'74年刊ハードカバー/新潮社)

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