川中島の戦い (上) (学研M文庫 ひ 6-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059011262

作品紹介・あらすじ

"上杉禅秀の乱"に端を発する旧体制の崩壊は、周辺武将の力関係をも激変させた。名門上杉氏が、北条氏に滅ぼされるなど、その余波は東日本全域を巻き込む大戦役へと発展する。絶えざる戦禍の中、甲斐では武田信玄が父信虎を追放し家督を掌握、食指を信濃へ伸ばした。一方、越後では混乱する国内から、若き上杉謙信が台頭する。信玄と謙信。二人の人生の接点は如何に演出されるのか!?戦国武田氏の戦いの背景と実相を詳らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 戦国の甲信地方研究者が各種資料を検討しつつ描く川中島合戦本。上巻では武田家の甲斐掌握から信濃進出を詳述している。一方で同時期の上杉及び長尾家についてはあっさりめ。興味深いのは途中に掲示される飢饉年表。見ていて背筋が寒くなるほど連鎖する不作凶作を小説やドラマで感じることはないが、戦う動機としてこれほど腑に落ちるものはない。作者は2016年の大河ドラマの時代考証に参加しているそうなので飢えに苦しむ真田家中、みたいな描写があるかもしれない。

  • 4059011266  302p 2002・6・17 初版

  • ずっと積ん読だった本である。昨年から信濃武士に興味があり、博物館など観た事もあり、正月休みを利用して勢いで読む。上巻は、川中島に至る前史で、川の字も出て来ない。興味深い内容であるが硬派な本であるため、下巻を読み切るのはいつになる事やら

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著者プロフィール

平山優(ひらやまゆう)
一九六四年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程史学専攻(日本史)修了。専攻は日本中世史。山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、山梨県史編さん室主査、山梨大学非常勤講師、山梨県立博物館副主幹、山梨県立中央高等学校教諭を経て、健康科学大学特任教授。二〇一六年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」、二〇二三年放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当。著書に、『武田氏滅亡』『戦国大名と国衆』『徳川家康と武田信玄』(いずれも角川選書)、『戦国の忍び』(角川新書)、『天正壬午の乱 増補改訂版』(戎光祥出版)、『武田三代』(PHP新書)、『新説 家康と三方原合戦』(NHK出版新書)などがある。

「2023年 『徳川家康と武田勝頼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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