島津義弘 (学研M文庫 え 5-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059011620

感想・レビュー・書評

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  • 【P】

  • 島津義弘の生涯を描いた本。義弘が部下から慕われる人望をテーマとして、初陣から関ヶ原の撤退まで合戦の数々が描かれている。島津の強さは、この主君と部下の信頼感が引き出したものとしています。

    2009.10.2読了

  • ●所感
     この本を読み、島津家の家訓 いろは歌に出会う。
     いろは歌の考案者は島津忠良。
     島津義弘のおじい様である。
     私の大好きな戦国武将、五本の指に入る。

    ●内容(ポイント)
    ■秀吉の朝鮮の役 (概要:釣り野伏せで明軍を圧勝。また、名将李舜臣を討ち取る。)
    文禄、慶長の役で活躍。
    寡兵である島津軍は「釣り野伏せ」という伏兵、銃撃戦法で明軍を撃破。
    苦戦中の加藤清正の救出に一役かう。

    また、日本海軍が 李舜臣に撃破される戦い(露梁海戦)では
    急造の島津水軍は苦戦したが混戦の中で李舜臣を討ち取る。

    他に明水軍副将を初めとする明・朝鮮水軍の主たる将が多数戦死し大きな被害を出し、
    後退する島津水軍を追撃することは出来なかった。
    このため、孤立していた小西行長は明・朝鮮水軍の封鎖が解けたので海路脱出に成功し
    無事日本へ帰国することができた。

    この活躍により、明軍から「鬼石曼子(おにしーまんず)」と恐れられる。


    ■関ヶ原の戦い (概要:敵中突破を敢行。家康の目前まで達する。)
    始めは東軍として参戦しようとしたところ、
    開戦前で警戒心を強くしていた鳥居元忠に断られる。
    このため、仕方なく西軍として参加を決意。

    関ヶ原の戦いが始まってから数時間、東軍と西軍の間で一進一退の攻防が続く。
    しかし午後2時頃、小早川秀秋の寝返りにより、西軍が総崩れ。
    その結果、300人まで減っていた島津隊は退路を遮断される。
    敵中に孤立することになってしまった。

    この時、前方の敵の大軍の中を突破するという離れ業をすることを決意する。
    島津軍は先陣を豊久、右備を山田有栄、本陣を義弘という陣立で突撃を開始し。

    島津隊は東軍の前衛部隊である福島正則隊を突破、
    徳川家康の本陣に迫ったところで転進、伊勢街道をひたすら南下した。
    この逃走劇に対して、井伊直政、本多忠勝、松平忠吉らが追撃した。

    追撃隊の大将だった井伊直政は重傷を負い、松平忠吉も負傷した。
    (直政はこのとき受けた傷がもとで死に至ったと言われる)
    しかし、戦場から離脱しようとする島津軍を徳川軍は執拗に追撃し続けた。

    このとき、島津軍は捨て奸(すてがまり)と言われる、
    何人かずつが留まって死ぬまで敵の足止めをし、
    それが全滅するとまた新しい足止め隊を残すという壮絶な戦法を用いた。

    その結果、豊久や義弘の家老・長寿院盛淳らが義弘の身代わりとなり、
    多くの将兵も犠牲になったが、東軍も井伊直政や松平忠吉の負傷によって
    追撃の速度が緩み、まもなく家康から追撃中止の命が出されたこともあって、
    義弘自身はかろうじて敵中突破に成功した。

    義弘は摂津住吉に逃れていた妻を救出し、立花宗茂らと合流、
    共に海路から薩摩に逃れたという。
    生きて薩摩に戻ったのは、300人のうちわずか80数名だったといわれる。

  • 強さなら戦国1だと思います。
    少ない兵で大軍を破る島津軍の強さに脱帽です。
    ぜひ大河になってほしい武将No1
    信長の野望では島津家しか使いません…
    戦国無双ではごついオヤジですが、実際はすらっとしたカンジだったそうですよ。

  • 薩摩藩の礎を築いた猛将にして謀将。
    意に介せず西軍に付くも静観後に敵中突破は有名な話。

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著者プロフィール

小説家。著書『白磁の人』『一葉の雲』『凍てる指』など多数。

「2018年 『満州ラプソディ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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