- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059011750
感想・レビュー・書評
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徳川家康の二人目の息子である結城秀康の話。家康が端午の節句の時に犯した女の元に生まれたのが秀康で家康は彼をあまり好んではいなかった。秀吉との覇権争いの中で養子という形で豊臣家に移った秀康。九州征伐、小田征伐、朝鮮派兵、関ヶ原という大きな戦で何もできないことにもどかしさを感じる秀康は死に際まで戦で名を上げたかったことを言う。実の弟である秀忠は二代将軍となることに対してもやるせ無い気持ちがあったのだろうか。秀忠は秀康のことをとても慕っており、越前移封後も越前を特別扱いする。ちなみに家康が秀康を嫌った理由は端午の節句の日は穢れを避ける慣例があるらしく、それを破って生まれた子だかららしい。
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電子書籍版で。かっこよかった、面白かった。理想の秀康。紙でもほしいので探します。
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自分の中にある父親や世間、運命に対しての複雑な気持ちを押し込めて生きていく。秀康の人生を考えると本当に悔しかっただろうなあ、と。終盤の独白と秀忠との会話が印象深い。
しかしこの秀康くんは反則レベルでイケメン。
脇役も良かった、三成と吉継仲良し過ぎ!
度々胸にくる場面があったので、飽きずに読めた。読みやすい本だと思う。秀康好きには是非勧めたい作品。 -
福井などを舞台とした作品です。
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4059011754 455p 2005・10・17 初版
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徳川家康の次男でありながらもその出自を疎まれ、養子という名の人質として豊臣家に差し出された結城秀康。だがその複雑な生い立ちをも糧として、誰もが一目置く存在に成長すると、その気概と才気に養父・秀吉は警戒を抱き、実父・家康は再接近を計った。下総結城家を継承し、関ケ原の戦いでは宇都宮で上杉景勝を牽制。越前転封後は弟の将軍・秀忠により『制外の家』とされる。父との葛藤を抱えながら将軍の兄として生涯を終えた男の短くも激しい生き様。
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読みやすく、するすると行ける文章で感触は悪くない。
主人公・秀康の立場もあるのだろうが、人物小説にしばしば見受けられる、誰かが割りを食った描写をされていたわけでもないので(強いて言うなら秀次兄弟か)、そこも好感が持てる。
いい意味で可もなく不可もなく、最後まで面白く読めた。
序盤の三成と吉継。
中盤よりちょいあとのちょっと出ただけ左近。
三成襲撃事件時の佐竹義宣。
秀忠の気質の描き方が巧い。 -
脇役が豪華
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義弟・秀忠との兄弟愛が萌えどころ。
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秀康が反則的に格好良い。
非の打ちどころ、あるとすれば、武将としての戦働きがないことぐらい?
というかもう、そんなの関係ねえと言ってしまえるくらい格好良いので、それで良いでしょ。
自宅警備員ですけどね(主にお父さん専用)。
家康、ヒドイww
お父さんとしては自重ですね。間違いない。
為政者としては…まあ…結果オーライというか。
しかし、脳内では言いたい放題なのは面白いです。
あと、死ぬ死ぬ詐欺(仮)とか。
秀忠との関係が凄く可愛い。
というか、秀忠が可愛い。
敬慕に満ち満ちていますね。お兄ちゃんカッコイイ!!みたいな。
可愛い。(とても大事なことなので三回言いました)
秀康は常時宙ぶらりんなんですよね。
徳川に馴染めず、豊臣にもそんなに馴染めず、結局徳川に戻ったものの心から帰心してるわけじゃなさそう。
微妙ですよね。
正直、お父さんが心から情を掛けて、秀康がそれをガチだと思えれば、全部丸く収まる気がします。
でも、そうならないから面白いんですけどね。