可児才蔵 (学研M文庫 し 11-4)

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059012009

感想・レビュー・書評

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  • 9784059012009 407p 2007・7・19 初版

  • 生涯に7度主君を変えた可児才蔵ですが、その生き様はまさに戦国の武辺者といった印象ですね。
    優れた武勇を備えながら主君に恵まれず、衝突していく様は歯がゆく感じました。特に豊臣秀次の下で戦った小牧・長久手の戦いは才蔵の不満をひしひしと感じさせられました。
    だからこそ、福島正則という才蔵と波長の合う主君に出会ったシーンは感慨深いものがありました。
    トレードマークである笹のように、自然体で飾らないその姿は清々しかったです。

    読了日 2011年2月

  • 可児才蔵の小説です。PHPなのでとても読みやすくお勧めです。
    可児才蔵単体で長いものというとこれともう一冊しか見たことがないですが、こちらのほうが個人的にはお勧めです。短編ですと司馬さんがちょろっと書いてます。カッコいい才蔵が読みたい!という人にお勧めです。
    谷衛友がちょろっとでてる!嬉しい!

  • 【P】

  • 爽やかな豪傑ものっぽい感じでした!でも熱血馬鹿ではなくて、飄々として我関せず的なB型?的なとても魅力的な無骨者…うーん上手くまとまらないのですが、ストレスのたまらない小説でした。才蔵を見込み世話女房役に徹する久右ヱ門との主従関係も爽やか。

  • 数多の家を渡り歩いたという戦国期最後の勇士・可児才蔵。わずか二、三百石の侍でありながら、世間に知られた名物男である彼の生涯を通じて、戦に敗れ散っていった武将たちや、戦国期の終結による武者の道徳の変化を描いています。

    2008.11.9読了

  • 笹の才蔵で有名な可児才蔵吉長の文庫本。
    次々に主君を替えていきながら、最後に福島正則と運命?の出会いを果たす。
    物語の中にある恋い模様が才蔵らしくてとてもいいと思う。

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著者プロフィール

東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。卒論は『山本周五郎』。埼玉県内の公立高校の国語科教諭として勤務、のち非常勤講師として同じく埼玉県内の高校に勤務する。中学生より能楽(金春流)に親しみ、高校時代は弓道(日置流)、大学時代は狂言(和泉流)に打ち込む。2003年、『嶋左近戦記 信貴山妖変』で学習研究社の「ムー伝奇ノベル大賞」優秀賞を受賞。同時受賞者に誉田哲也がいた。以後、新しい研究を取り入れた歴史考証を基本とする史伝を中心に執筆、上梓する。作品に『立花宗茂』『上杉謙信』『真田信之』(いずれも学研M文庫)『仙石秀久』(PHP文庫)『光秀叛逆の血脈』(コスミック時代文庫)などがある。2012年より、より創作色の濃い作品にも活動の幅を広げ、江戸時代を背景とした「剣客定廻り」シリーズ(コスミック時代文庫)、『見習い同心捕物帳 深紅の影』『食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで』(角川文庫)を発表している。

「2022年 『二刀の竜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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