捕虜 誰も書かなかった第二次大戦ドイツ人虜囚の末路 (学研M文庫)

  • 学習研究社 (2007年9月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784059012030

作品紹介・あらすじ

拷問、強制労働、飢餓、そして大脱走……。第二次大戦中、連合国に捕らえられた1100万元ドイツ軍将兵たちが体験した驚くべき収容所生活とは!?パウル・カレルの知られざる最高傑作! 2001年刊の単行本が待望の文庫版となって登場。

感想・レビュー・書評

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  • 以前から登録していたが本が厚くて、テーマが暗かったので読まなかったが、今回に機会があり、読み始めた。初めのほうは、イギリス、アメリカで捕虜となったドイツ人が地元の女性と結婚したとか、仲良くなり戦後も解放されても、地元に移住したとか明るい話題で、よかったが、本を読み進むにつれて、捕虜が1200万も戦後かなりの期間、無償で、働かせられ、賠償金以上に支払ったのではないかと思えてくる。本も後になると暗くなるが、ドイツのロシア兵の捕虜収容所では、死亡率が60%と破壊的で、ロシアのドイツ兵捕虜収容所が死亡率30%で、それ以上である。また、ドイツ捕虜がモスクワ行進をさせられたときは、反感というよりは、同情を寄せられて、ロシア女性のやさしさには、感動させられたと書かれていた。また、西側に投降し特にルール包囲陣の包囲の後は、鉄条網で囲まれた野原に収容されたなど、まるで、家畜並みの扱いを受けていて、また、餓死する人もいたみたいである。ドイツは、そのドイツ人一人一人が捕虜の無償労働という形で、相手に何年も支払ったということである。なお、赤十字の捕虜規定では、捕虜の労働は、厳しく制約があったと思うが、それも、ほとんど役に立たない。戦争で、捕虜になると捕虜規定など、効果がないとわかりました。

  • 第二次大戦のドイツ軍捕虜の運命と、そして多分裏テーマとして、ドイツ軍捕虜をどう遇するかで、第二次大戦の勝者の民族性や彼らが外敵とどう戦ってきたかを描写するノンフィクション。

    ソ連の収容所から勝手に自分の家まで帰ってしまったヘルマン・ビーラー大尉の変態力は、感動を通り越して萌えた。

  • エグい

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著者プロフィール

畔上 司(あぜがみ・つかさ)
1951年長野県生まれ。東京大学経済学部卒。日本航空勤務を経て、現在ドイツ文学・英米文学翻訳家。共著に『読んでおぼえるドイツ単語3000』(朝日出版社)、訳書に『5000 年前の男』(文藝春秋)、『ノーベル賞受賞者にきく子どものなぜ?なに?』(主婦の友社)、『エンデュアランス号 シャクルトン南極探検の全記録』(ソニー・マガジンズ)、『アインシュタインの旅行日記』(草思社)などがある。

「2020年 『旅の効用 人はなぜ移動するのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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