- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059012085
作品紹介・あらすじ
1939年11月30日、北欧フィンランドにソ連軍が侵攻を開始した。ソ連の大兵力に対し、貧弱な軍備しかもたないフィンランド。その独立国家としての命運は風前の灯であるかに見えた。しかしこれは、フィンランド空軍戦闘機隊の驚くべき大活躍の始まりであった!バッファローをはじめとする"二流"戦闘機を駆る奇跡のエース達。彼らはいかにして戦い抜き、森と湖の小国は独立を守り通したのか?すべての航空・戦記ファンに贈る伝説の航空戦記、ついに復活。
感想・レビュー・書評
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中山さんの著作はすべて「労作」と正しく呼べるものばかり。
自在の筆運びで気持ちよく読めます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名には空戦史とあるけど、大戦間の外交史ともいえる。大国の思惑に翻弄される小国・・・。現実を剥きだしにした外交・・・。理想を掲げるだけが外交だと勘違いしてる人や、国土の維持を省みない人には理解できないだろう現実が記されている。 空戦の描写がちょっと迫力に欠けるのは「大空のサムライ」と比較してしまうからかな・・・。
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冬戦争〜継続戦争時のフィンランドを主に、スウェーデンやノルウェー等他国の状況もあり。
ミリ初心者ですが、あまり堅苦しさは感じず興味深く読めました。 -
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芬軍の魔改造っぷりに期待 -
第一次世界大戦、第二次世界大戦の北欧での空戦史です。芬ソ戦争中心。その他、ヨーロッパで用いられた戦闘機などの話。
読みやすくておすすめです。フィンランドのエースパイロットとの座談会もあり。 -
北欧の、フィンランドとスウェーデンとノルウェーの3カ国が第2次大戦時代。3カ国はソ連やドイツやイギリスなどの大国に翻弄される。
その中での空軍の活躍や失敗やもろもろのお話。
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貴重な資料。
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第二次大戦時に暴虐なソ連空軍を相手に敢然と戦い抜き空で輝かしい勝利を得たフィンランド空軍の活躍を中心につづった作品。大戦間の北欧を巡る弱肉強食の国際情勢、独・ソの暴慢と英・仏の卑屈さ、小国の存続を脅かされる苦悩など多彩に国際政治のエッセンスも盛り込んでいる。国際政治はつまるところ力のある者が勝つのであり、軍事力なしには己の生存は保障できないことを痛感すると思う。
空戦描写も秀逸で生涯一発も被弾しなかった奇跡のエース・ユーティライネンをはじめ、バイキングの血を引く勇猛なフィンランド人が借り物の戦闘機でソ連空軍を手玉にとって活躍する様は痛快。太平洋戦線の日本の零戦・隼に一蹴された米軍のブルースター・バッファロー戦闘機が救国機として活躍するんだからすごいもの。何事もタイミングと使う者の知恵か。