真説 龍馬暗殺 (学研M文庫 か 9-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059012535

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  • 坂本龍馬が暗殺されたことは事実なのだが、真相は闇の中。史料が少なく、伊東甲子太郎の新撰組下手人へのミスリードから、当時の警察権力をもった幕府側や、海援隊を含めた勤王の志士達が真相を究明しようとしている形跡が見られない。ただし、著者の論法は消去法によって通説とされている事々を否定し、我田引水の長州藩・神代犯人説を披露するに至る。これとて、著者の論法から言えば事実認定するには証拠がなさ過ぎる。磯田道史著『龍馬史』の説得力には到底及ばない。

  • 龍馬の暗殺事件について様々な説がありますが、それを紐解いていく本です。個人的にはなんとなく見方に偏りがある感じがしたのですが、11個の説を一つずつ詳しく解説、分析しています。

    最後に載っているのが「長州藩・神代直人犯行説」。これは著者独自の説ということで、当然「これが真説だ」というスタンスで書かれているんですが、正直なところ、あまり納得できないところもありました。「○○だから考えにくい」など「一般的な感覚」を根拠としていることもあります。

    最終的に神代直人の書状を「物証の一環」としてあげていますが、これも解釈次第のような気もしました。

    とはいえ、私も別にいろいろ調べているわけでもないですし、一読者の感想です。龍馬暗殺に興味のある人は、多くの説と暗殺事件の様子が短くまとまっているので読んでみるとよいと思います。

  • 2010.1

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