- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059035473
作品紹介・あらすじ
人に忘れられすっかり力も失い、いまはダンボール箱の中でひきこもり生活を送る少女神様の元に、ある日届いたハガキには、お祭りの成功を願う強い思いが込められていた。お供の八咫烏と共に現地に向かった彼女は……第2回メガミノベル大賞・金賞受賞作品。
感想・レビュー・書評
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ライトノベルで言えば『狼と香辛料』『ダンタリアンの書架』のような
旅また旅の「股旅物」の第0話のようなお話
宗教というより(娯楽作品として在る)神話が題材だが
『カンピオーネ』のような薀蓄でなく
ファンタジーとしてちゃんと設定有るところが美点
敵対側の在り方も楽しい
ライトノベル分(突飛なキャラクタ性・登場人物の持ち味)も良い効果
小説としては全体にかつかつかつ散漫で緩急が弱い
物理的なバトル描写でなく
心理的駆け引きのほうが作品として適当では
「おまがり様」の魅せもそのほうが引き立つ
全体の場面展開並べ方は追っていけるけれど
その取捨選択でなく表現がどうこうでもなく切り取りの見せ方強調が弱い
古式八幡神社周りが主要舞台なのに弱い
物語としては面白いけれども小説としては力不足
今後に期待
悪魔絵師は唯一神にしていたけれど(「デビルサマナーワールドガイダンス」)
女性なのは天照の対抗馬として適当とマサカドの見方が変わる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元は天照神に仕えていた「八咫烏」は、現在は名も知れぬ力の無い神に仕えている。しかし、彼女は人間嫌いの神嫌い、ひきこもりの神様だった。
ひきこもり、他人嫌いがはなはだしい神様の態度が、「人間」にもありそうなところがぐさっときた。非人間が主人公なのは、新人なのにかなり思い切ったやり方だなあ……。新人さんですが、ラストも含めてよかったです。人間と神との関係性が面白かった。和風伝奇もの好きなら読んで面白いのではないかと思います。 -
お話の立ち上がりはスローだけども、やはり段ボールのインパクトは大きい。
おまがりさまが何者なのかそれを予想しながらお話を追っていくのを楽しめれば、さくさく読めるのかな、と。
ラストのカタルシスは、展開が読めていても胸に来るものがあるかと。
続巻は、ないのですかねぇ。 -
とにかく丹念に調べてあり、題材の扱い方も巧み。文章はまだまだ上達しそう。ただ、展開が読めてしまうのが気になる。
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主人公?普段はダンボール箱の中にいるとか。ひきこもりってレベルじゃねーぞ。
続編になるのか、別の話になるのかわかりませんが、次回作も楽しみです。 -
奥付にISBNが書いてなくてカバーにしかない・・・
著者プロフィール
鳥村居子の作品





