都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト (学研M文庫)

著者 : 渋澤龍彦
  • 学習研究社 (2002年9月発売)
3.70
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  • 10レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059040019

都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト (学研M文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 澁澤龍彦最後のエッセイ集。
    「若い頃は〇〇だったが・・・」とか「今更△△を書く気にはならないが・・・」という、晩年の達観した心情が垣間見えて面白い。
    もっとも本人はこの後も執筆を続けるつもりだったわけで、夫人によるあとがきが何とも悲しく感じられた。

  • 絶筆になった原稿を含む、未収録短文集。短いもので数行、長くても4~5頁の、新聞や雑誌に掲載されたちょっとした寄稿文みたいなものから、芝居や美術展のパンフ用解説・推薦文、他界された方々への追悼文まで、ものすごくランダムに、ありとあらゆるジャンルから寄せ集めた感じですが、これまた通読すると、すごい澁澤さんらしいというかね、なんか1本線が浮かび上がってくる感じ。それがオブジェであれ、絵画であれ、文章であれ、自らの記憶であれ、「収集」することが好きだったのであろうこのひとの、コレクションの一覧の簡易版といった趣きに結果的になっているような。面白かった。

  • 病没した著者最後のエッセイ集ということで、
    ずっと怖くて手を出せなかったので、
    やっと初めて読みました。
    でも、いかにも澁澤節全開で、
    辛辣かつユーモラスで面白かったです。
    しかし……夫人によるあとがきを読んだら
    泣いてしまった(ノдT)。

  • 古本屋で見つけた澁澤晩年の(と言っても若いが)著述集。いい意味で肩の力が抜けてて、澁澤の人柄が感じられる爽やかな本だ。

  • 澁澤龍彦最後のエッセイ。
    『高丘親王航海記』を病床で書いていた頃の状況がわかり、あの作品の独特の軽妙さ、それでいてずっしりとくる読後感の根底にあるものに触れることが出来たような気がする。
    巻末に収録された奥さまのあとがきに「プリニウスの死が理想の死に方」だった著者が頚動脈瘤破裂と言う自身の肉体による噴火で死んだのは理想通りの死と言えるかも知れない、と言った内容のことが書かれていたのがとても印象的だった。
    単行本未収録の2エッセイ、奥さまのあとがきを読むことが出来るだけでも買った価値があると自分では思う。

    ただ…絶筆となった本書に著者が書いた文学関係者への追悼文が多く載っていたのがちょっと空しくて、彼の死の大きさを改めて感じることになってしまった。

  • 絶筆含。

  • 高丘親王航海記を読んだことのある方なら、都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト を読んでいただければ、
    病室のベットで喉にチューヴを挿入されつつ書き上げた高丘親王航海記の凄さと行間に染み入る切なさが、あらためて伝わってきます。

  •  最後のエッセー集。
     うーん、やっぱり澁澤龍彦って良いねぇ。

  • 死ぬ間際に書いていたエッセー集なので、帯に書いてあったとおり、何か死の予感を感じる内容。さらに、挙げる文人たちは既にほとんどが鬼籍に入っている。「一番若い」といわれた種村も既に、04年の半ばに逝ってしまった。何か寂しさを全体的に感じた本。澁澤龍彦の書いた追悼文の最後に、夫人が澁澤龍彦に当てた追悼文があり、これが本当の最後という感じがした。

  • 私は澁澤センセの作品が好きです。でも、この本はまだ読んでまへん。確か、センセ最後のエッセイだったはず。読まねばw

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