花の虜囚 弄花伝 (もえぎ文庫)

  • 学習研究社 (2008年5月13日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059040651

作品紹介・あらすじ

美しく輝く青い瞳を持つ脩国の美貌の公子・璃瑛。裏切りにより敵国、傀の龍将軍・之焉に捕らえられた璃瑛は、虜囚として陵辱される。さらに兄である太子・朱奎を守るため、好色な傀王への貢ぎ物として、女のような衣装をまとわされ後宮へ送られることに……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ一巻めに続き、どうしても読みたくて古書を購入。
    こちらも一気読みでした。
    第一巻にも登場した修の国の太子には、美しき弟がいた。修に祖国を滅ぼされた亡国の太子は身元を隠してその弟公子に近付き、乗馬指南役として迎えられる。
    だが、公子が彼に惹かれ、城邑の秘密の出入り口を教えたことが原因で、本性を表した男に攻め入られ―。

    信じ惹かれさえしてた男が実は敵国の元太子で、「龍将軍」と畏怖される凄腕の武人だと知った公子の衝撃は大きい。更に、龍将軍は公子を力尽くで慰みものにしてしまう。

    ただ、この公子様、作中にも「甘やかされたワガママな」とあるように、ちょっと無防備すぎる部分があります。
    幾ら惹かれていたとしても、素性の知れない男に秘密の出入り口を教えるなんて、一国の王子としての自覚がなさすぎます。。。
    あまりに精神的に幼いところがあり、最初はそれがちょっと鼻につきました。

    ただ、信頼していた男に裏切られ、囚われの身となり苦労する中で、次第に王子としての自覚にめざめ、成長してゆく姿を知るにつけ、抵抗もなくなります。
    ファンタジーだと知りつつも、何か歴史物語を読んでいるような気になります。

    シリーズ三巻まであるので、完結編も(古書で)注文しました。
    楽しみです。

  • (あらすじ)
    中原一の大国・脩の八公子、璃瑛。
    宮中で見捨てられた存在である彼が慕うのは、
    兄の太子・朱奎のみ。
    その兄を訪ねる途中、山賊に襲われたところを、
    之焉という青年に救われる。
    之焉の強さに惹かれた璃瑛は、彼を指南役として迎え入れた。
    が、直後、同盟国である傀が攻め入ってくる。
    その陣頭には、之焉―。
    奴隷となった璃瑛は女のように華美な衣裳をまとわされ、
    之焉に囲われる。
    さらに朱奎の命を救うため、
    好色な傀王の後宮に入ることを決意し…。

  • 弄花伝_02

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著者プロフィール

(あきやまみちか)・作家・心交社、笠倉出版社、アスキーMW等複数社にて活躍。

「2018年 『氷狼帝と約束の花嫁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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