最後から二番めの恋 (もえぎ文庫)

  • 学研パブリッシング (2010年3月16日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059041221

作品紹介・あらすじ

7年前に妻を亡くした編集者・本間は、もう誰も愛することはないと思っていた。そんな日々の中で出会った、俺様で生意気な超絶美形・香枢。身勝手な香枢の目的がわからず戸惑う本間だったが、香枢は「次の恋は、もうないわけ?」と強引に近づいてきて!?

感想・レビュー・書評

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  •  七年前に妻を亡くした編集者・本間は、三十三歳にして、のらりくらりと恋愛ごとを避け、生きていた。
     そんな本間が遭遇したのは、男同士の別れ話。
     校了を気分転換のために喫茶店でやっていた本間はの耳に入ってきた言葉は「泣くのはやめろ。醜悪だ」。
     かなりキツメの言葉に、思わず顔を上げてしまったら、振ってる側の男と目が合ってしまった。
     思わず自分たちのことに注目している本間にいい顔なんてするわけもなく、彼・香枢ににらまられてしまう。
     その後、たまたま入った店が、香枢のバイト先で再び出会ったことから、本間はしつこく香枢に絡まれるようになる。
     それは「出版関係のバイト先を紹介してくれ」というかなり無理やりなお願いから始まり、紹介したら紹介したで、会社から帰るところを幾度となく待ち伏せされたり……そのくせ、態度は傲岸不遜で……

     という話でした。
     実は、香枢は本間のことを気に入っていて、それで付回したり、酔ったところを無理やり襲ってしまったりしたのだけれど、何せ口が悪い態度がでかい素直じゃない、でまったく本間に本当の気持ちが伝わらない。
     本間は本間で、妻の死に責任を感じていて、なかなか次の恋に踏み出そうと思えず、足踏みばかり。
     そこを強引に突き破っていったのが、香枢だった……という話。

     30代のおじさんが、10個も下のオレサマ強引男(だけど実はピュア)に文字通り無理やり押し倒されてやられて開花しちゃう話です。
     オヤジ……って程ではないので、おじさん受けが好き、もしくはうんと年の離れた年下攻めが好きっていう人にはオススメできる作品だったと思います。

     残念ながら、個人的にはどちらにもヒットしなかったので、この点数になりました。
     でも、このちょっともったりめの雰囲気とかは嫌いではないので、これ読んで面白そう! と思っていただければ、読んでもらえればいいかなあと思います。
     小説としてのクオリティはばっちりです。

  • 受の葛藤とかトラウマとか切ないくらいに表現されていて前半は、前半は、面白かった。が、後半は心理描写の繊細さに欠け、攻と受の駆け引きが足りない気がする。なぜお互いに魅かれあいなぜお互いに恋に落ちたのか…その辺の展開が少々不満。エロは唐突に始まる。描写は普通。文体は個性があるが綺麗で読みやすい。

  • [フリーター×編集者]
    年下攻め

    背表紙のあらすじを読むとかなりムリな展開に思えたが
    心地よい榊さんの文章に期待して購入しました。
    もう少し攻めの心情も分かると面白かったのかも。と思いました。
    多分、私がまだ若輩すぎて攻めの必死さが分からないのかもしれない。
    でも受けのトラウマ?は理解できました。
    この二人の数年後はどうなるのか。まったく想像ができないだけに、気になります。

    ☆あらすじ☆
    7年前に妻を亡くした編集者・本間は、もう誰も愛することはないだろうと漠然と考えていた。そんなある日、うっかり目撃してしまった、男同士の別れ話。以来、当事者の片方…俺様で生意気な23歳の超絶美形・香枢が、なぜか強引に近づいてくるようになる。身勝手な香枢の目的がわからず戸惑う本間だったが、酔ったところを押し倒されて!?知らず閉ざしていた心を、無理やりこじ開けてくる香枢に、本間は…。

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著者プロフィール

3月17日生まれ。千葉県在住。
1995年白泉社より『抱きしめたい』で単行本デビュー。
近著に『気に食わない友人』(徳間書店)『片思いドロップワート』(幻冬舎コミックス)などがある。

「2013年 『有閑御曹司と恋の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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