美容師の憂鬱 (もえぎ文庫)

伊郷ルウ

• 学研プラス (2010年7月13日発売)

感想・レビュー・書評

[cafe801さんの感想 · 2013年3月24日]

30代半ばの俳優×20代の美容師のお話。
最近は小説だと個人的に学生ものが多かったので
業界モノは久々に読みましたが面白かったです。

ゲイの多い業界にいて偏見はないけれども
お互い今まで好きになっていたのは女性というノンケ×ノンケのお話、
普通は恋愛に発展しないので2人共ノンケという のは
案外珍しいのではないかなぁと思いつつ読み進めました。

お客様として出会って徐々に仲良くなったところで
酔っ払って寝てしまった受けの麻樹の寝込みを襲う攻めの北見さん。
北見さんの麻樹に対する気持ちを自覚してからの
アタックに吹っ切れた感じが凄くしてある意味気持ちのいい感じでした。

共通の知人のスタイリストさんや北見さんの共演者の女優さん2人が
いい所で出てきて自然と仲を取り持つことがきっかけで主役2人の仲が進展していきます。
脇キャラ好きな自分的には嬉しい展開です。
いいなぁと思える脇キャラに巡り合える作品は素敵ですね。

麻樹にはトラウマがあって、そのせいもありなかなか両想いになれ なかった2人ですが、
気持ちが通じた後のエッチシーンでの2人の気持ちの温度差が面白くて笑ってしまいました。

ただ行動や挿絵を見た感じ、自分の感覚も少しおかしいのですが
北見さんは20代後半位に思えてしまって30代後半にはちょっと見えなかったのが残念でした。
でも初読み作家さんでしたが読みやすくて他の作品も読んでみたいなと思いました。<ｔ>

[messenger03さんの感想 · 2011年4月28日]

俳優と美容師のお話です。

完全にノンケ同士の２人が惹かれあっていくところが丁寧に描かれていて心理描写重視派の人にはおススメです。
北川さん（攻め）のアプローチもストレートで力強く、きゅんきゅんな一方で、迫られる麻樹の戸惑いも当然かなと言う感じで、すごく自然にストーリーが展開します。

濡れ場は少なめのストーリー重視ですのでそういった物語をお探しの方にもおススメです。

[ともともさんの感想 · 2010年8月7日]

すごいですね。告白し砕け散ること数度。それでも粘った北川の粘り勝ちですね！
どちらも異なる分野で努力と才能を兼ね備えているカップル。
北川によかったね、と言ってあげたくなるBLです。

[shellaさんの感想 · 2010年7月24日]

何事も最初に躓くとリカバリが大変ってことですね～
北川さんはよく頑張ったなぁ。
普通あそこまで拒絶されると頑張れないよね。

著者プロフィール

ホワイトハートほかにて多くのＢＬ作品を執筆。ティアラ文庫にてＴＬ作品を刊行。

「2013年 『後宮の星詠み姫　～天命は皇帝の手に～』 で使われていた紹介文から引用しています。」