IN★POCKET 湊かなえ最新刊『リバース』への道のり (2015年6月号)
- 講談社 (2015年6月12日発売)


- 本 ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784060606655
感想・レビュー・書評
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献本企画でもらった一冊。枕元に積んでいて、寝る前にちょっとずつ読んだ。
読んでみたかったのは亀井宏の「将兵たちが語った戦争の真実」。
将兵たちを取材し、話し続ける相手を聞いて、原稿を書いてきたそうだ。戦時から20年余り経ってからの取材(この本は昭和40年代の取材にもとづく仕事だ)では、記憶の問題もあったという。亀井はそのあたりをこう語っている。
「記憶違いというか、自分に都合よく記憶が組み替えられているというか…。それでも、私の主観による取捨選択をあえてしなかったのは、あの時代の日本人がどういう考え方をしてあの戦争に対処したのかを、ありのままの証言から理解してほしいと思ったからです。判断はすべて読者にまかせようと考えたのです。」
この「記憶違いというか、自分に都合よく記憶が組み替えられているというか」のあたりが本作でどのように書かれているのか、まだ読んでいないので分からないが、それをあえて取捨選択せずに「判断はすべて読者にまかせようと考えた」という点は、本とともに記録されているだろうかと思う。
いつか「記憶違いというか、自分に都合よく記憶が組み替えられているというか」の部分を、後世の人間が「これこそが真実だ」と言い出すことはないかと、そんなことが気になったりした。
読んでみたかった記事以外もすべて読んでみて、「『せめて昼メシ』講座」がかなりおもしろかった。
それと、全く読んだことのない書き手だが、巻頭特集の「湊かなえの原点回帰『リバース』への道のり」を読んで、誌面にきっちりと収まる字数にまとめてあるのがスゴイと、そんなところに感心した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
献本でいただきました
リバース読まなくては・・・
連載ばかりでなく、読み切りも掲載してほしい -
献本にて
いただきました<(_ _)>
この厚みで200円というとってもお求めやすいお値段。
しかも文庫サイズで持ち歩きやすい。
作家の新刊インタビューも趣向を凝らして読み応えがある。
しかし肝心の小説が連載ものばかりというのはちょっと。
せっかく安いのだから、
ちょっと気になったから手に取ってみた
的なご新規様も多く取り込むべく読み切り短編も載せると良いと思います。
だからと言ってエッセイばかりになるのは駄目ですよ。
そこはゴシップ誌におまかせしましょう。
今後に期待も込めての星四つ。 -
ブクログの献本企画で当たりました!
「IN☆POCKET」
全く知らなかったんですが、文庫本の情報誌らしい・・・です。
この厚さで200円っていうのはうれしい!
話題の本の作者のインタビューや最新の本の最初が読める。
本好きにはたまらないかも。
ダヴィンチだとちょっと内容が多ので、
もて余す僕のようなタイプには最適な感じがします。
しかもこれ自体が文庫サイズなので、持ち運びがしやすい。
本屋さんに売ってるのか不明ですが、毎月欲しいなぁ~と思いました。 -
▼目次
【巻頭特集】湊かなえの原点回帰 最新刊『リバース』への道のり
【「探偵の探偵」を探偵する。-第2弾】
『探偵の探偵』連続ドラマ化徹底ガイド フジテレビ系主演 北川景子
【大ヒット競作シリーズ】第2弾刊行記念特集
『決戦!大阪城』登場
葉室麟、沖方丁、伊東潤、富樫倫太郎、天野純希、乾緑郎、木下昌輝
【特別企画デボラクロンビー最新作『警視の因縁』刊行記念
「警視キンケイドシリーズ」を解き明かす!西田佳子
【戦後70年特別企画】
第2回講談社ノンフィクション賞受賞作『ガダルカナル戦記』文庫版記念
亀井宏「将兵たちが語った戦争の真実」
【シリーズ第四弾『ハゲタカⅣ グリード』文庫版刊行記念
「現代の必読書『ハゲタカ』が放つその魅力」末國善己
【IN★POCKET×ブクログ企画第二弾】
「作家と〇〇(テーマ)」公開企画会議始動!
…etc
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