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- 本 ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784061037168
感想・レビュー・書評
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ナチスドイツ総統・アドルフ=ヒトラー、本作品は余りにも有名なこの独裁者の生涯を描いたものです。
物語は1908年、オーストリアのウィーンで下宿生活をしている19歳の浪人生ヒトラー青年の元へ、親友のクビツェックが訪れるところから始まります。
そして物語はその後の浮浪者生活、第1次世界大戦での軍隊生活、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の成立、政権掌握、第二次世界大戦勃発と展開し、1945年4月30日の総統官邸地下壕における彼の自殺で幕を閉じます。
水木しげる氏の独特なタッチにより、時には面白おかしく描かれていくヒトラーの生涯、そこには批判も、もちろん賞賛も無くただ淡々と平易に事実が描かれています。そのため、歴史モノにありがちな難解さが無いので読み易く、逆に読んでいると考えさせられる事が多い作品となっています。
また、本作品はヒトラー研究家である後藤修一氏の協力により、歴史考証も確かなものとなっています。中でもチェコ大統領ハーハに対するゲーリングの恫喝の言葉が、実話だと知った時は驚きました。
ヒトラーという人物に少しでも興味がある方は、是非読んでいただきたい1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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