ジャングル大帝 手塚治虫漫画全集 (3) (手塚治虫漫画全集)

  • 講談社 (1977年8月1日発売)
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本 ・マンガ / ISBN・EAN: 9784061086036

感想・レビュー・書評

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  • ムーン山から下山する場面、ひげオヤジとレオだけになったシーン。レオの決断に涙ぐんでしまった…。そしてルネと出会うシーンでは、ルネが真正面から段々と近づいてくる(絵が大きくなってくるコマ)のが王家の跡継ぎとしてのメタファーにも見えて震えました。「まんが道」の影響で、少しづつ手塚治虫さんの作品を読んでいますが神様と言われる理由がわかってきた気がします。

  • むっちゃいい話!ラスト感動した!!泣けたー!ムーン山に登りはじめてからのサバイバルの描写はすごい迫力を感じさせるし、恐竜の登場も作品の世界を壊さずに娯楽として成立していて面白い!手塚治虫・・・センスあるわ・・・!



  • こんな終わり方だったんか。
    最終的にレオに助けられ河から一人流れてくるヒゲオヤジと、アメリカから命からがら逃げのびて必然の様に漂流先から戻ってきたルネの邂逅はドラマチックにもほどがある。

    ライオンが言葉をしゃべったりするのはリアリティなんてものはまるでないが、それを成立させることが出来るのが漫画やアニメであって。
    「違う環境で育った動物でも共に生活を送っていけるし、安っぽい言葉だけど『平和』を目指せるのだ」と。

    手塚治虫の諸作の中でも名作と謳われる由縁がやっと理解できた。

  • ディズニーのライオンキングがこれのパクリだという説をたまに聞く。ライオンキングのビデオは子供の頃何度も見たがジャングル大帝は初めて読んだ。確かによく似たシーンはいくつかあったけど、これはパクリというよりオマージュでしょう。テーマは違うけど、ライオンキングの作者はこれをきっと読んだのだろうな。手塚治虫も初期のディズニー映画が好きでかなり影響を受けたらしい。ウォルトディズニー王国と、ニッポンのマンガ・アニメの父手塚治虫との面白い関係。

  • 自然讃歌。
    犠牲とは強さである、ということを明確に示した作品だと思う。

    引用にこのセリフを持ってくることに際し、ネタバレかもと悩みましたがやはりこれがもっとも強く揺さぶられたシーンだったので、書きました。
    最終巻である③巻の表紙絵、素晴らしいと思いませんか。

  • 人間に育てられた白いライオン・レオの成長する姿を通して、自然と人間の関わりを描いた長編作品。生き生きとした動物たちや子ども時代のレオの可愛さに目が行きがちですが、人の欲望の醜さや当時は異端の学説だった大陸移動説等も物語に盛り込んだ、社会派かつ科学的な作品です。

    レオを巡る人々や動物たち(父親パンジャ、母親エライザ、そして奥さんライヤまでも)が次々と死んでいってしまう物語構成は非常に寂しい。レオも最終的には自己犠牲で、ヒゲオヤジの命を守るために死んでしまいます(泣)。

    その壮絶なクライマックスを通して読者に伝えられた「すべての命は平等である」というメッセージが、その後『火の鳥』『ブッダ』『ブラック・ジャック』等にまでも引き継がれていくことを考えると、この初期手塚作品『ジャングル大帝』(1954年完結)の偉大さを改めて理解することができるでしょう。

  • 石坂浩二は少年漫画に連載されていた当時のもの読んでいたとテレビでコメントしていたが全集収録にあとりどの辺が変化したかっていうマニアックな指摘が聞きたかったなあ。全集になってから読んでないんだろうけど

  • 号泣するんですよね〜(泣)。

  • 三巻の雪山でのやりとりからラストまではにくいくらいに切なかった。ジャングルの大空に浮かぶレオの形の雲がまたなんとも言えない。

  • ■大自然との共生という命題を先駆的に提示し、
    人間界のエゴイスティックに警鐘を鳴らし、
    多くの命を奪うことによってでしか
    その地位を保てないばかりで、
    その頂点に君臨する人間の
    愚かしさを知りながらも
    なお人を愛さずには
    いられない
    「レオ」

    ■ページを見開いて、
    左右全面をいっぱいに使って
    ジャングルの生き物が一堂に会し
    大自然の命を歌い上げる
    ジャングルシンフォニーの場面を
    忘れることができない。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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