地球の悪魔 (手塚治虫漫画全集)

著者 : 手塚治虫
  • 講談社 (1977年6月13日発売)
3.06
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061086098

地球の悪魔 (手塚治虫漫画全集)の感想・レビュー・書評

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  • 手塚治虫初期の傑作「メトロポリス」同様、科学の発達に警鐘を鳴らす意欲作。日本が舞台で登場人物も全員日本人。デモノバースの語源がDemon of Earth(つまり地球の悪魔)であったとは…。

    日本の原風景のような舞台の田舎町は「火の鳥 望郷編」のロミの故郷を彷彿とさせます。ついでに地下都市構想は「火の鳥 未来編」や「火の鳥 太陽編」も彷彿とさせます。

  • 手塚、初期の作品から飛ばしてますな。
    地下都市、2重スパイ、敵対する組織に参加するゆえに政敵になってしまう双子。
    複雑な物語を愛している2重スパイを見るとついインファナル・アフェアを思い出してしまうでも出てくるのはどちらかというと黒蜥蜴なんだよね。

    あと何かにつけて出てくるシェークスピアの影、デモノバースと高野博士との関係は「夏の夜の夢」や「ハムレット」の国王の様でなおかつ、脳腫瘍による2重人格なんてのは現代解釈っぽいし、高野博士の妹スミ子は死んだ謙吉の代わり夜な夜な出てくるところは「間違いの喜劇」や「十二夜」を思出させる。手塚は宝塚好きだったんだろうなぁ~

    併録の「大洪水時代」は手塚らしい反戦と引用の物語。

  • 「地球の悪魔」と「大洪水時代」。

    両方に登場するのは、何かに取り憑かれたように、要塞や原子力爆弾をつくる技術者。どちらも最後には技術者は己のしたことが間違っていたことに気づいてしんでいく...。

    戦争の記憶も薄れかけている今、軍事関連の研究予算が大幅増加して軍事と科学が議論される今、改めて読みたい作品かもしれない。

  • 「地球の悪魔」と「大洪水時代」どちらも面白かった(特にモブシーン好き!)。どちらの作品にも登場するヒゲオヤジなど、手塚治虫のスター・システムは映画的だと思うのだけど、キャラクターの制作を簡略化している効果もあるような気もする。

  • “「フーン そんな話どうも信じられませんねえ」
    「手塚さん あなたは高野博士をしんさつしたことがあるので?」
    「大学病院でレントゲンをとったのですがね
    頭の中に大きなガンができていました…
    われわれのハタケの言葉でいいますと博士は……
    先天的な二重人格者だったんじゃないでしょうか ガンがそのせいでね
    わたしゃそのデモなんとかいうのは信じませんね」
    「私は信じますよ きっといまにまた世界のどこかでこんな事件が起こるであろう」
    「私の信じるのは……村にこれで平和が戻るだろうってことです」”[P.130_地球の悪魔]

    「地球の悪魔」
    「大洪水時代」

  • ・大洪水時代
    「原子力施設」「津波」

  • こんな時代から、デモノバースと向き合っていた手塚治虫は
    本当にすごい人だと思う。
    そもそも、わたしたちは皆デモノバース。
    わたしたしの中に棲んでいる憎悪や狂気がデモノバースなのだ。

    あのかわいらしい絵で、彼は何を見ていたんだろうか。

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