罪と罰 手塚治虫漫画全集 (手塚治虫漫画全集)

  • 講談社 (1992年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ / ISBN・EAN: 9784061086104

感想・レビュー・書評

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  • ドストエフスキーの罪と罰
    ちゃんと読めたことない

    手塚先生の漫画化で読めた
    内容はダイジェストだと思うけれど
    それでも考えさせられるものがあった

    主人公は人殺しでお金を手に入れても
    ちっともしあわせにならない
    それどころか、もっと苦悩してる
    どうしたら良かったのだろうね…

  • 本家よりこっちのほうが好きかもしれません。

    ラストシーンは「主人公が殺人を告白」するという点では同じですが、
    原作が「刑罰を受ける」のに対して、
    手塚版は「みんな殺し合いをやっていて、誰もそんな話聞いちゃいねえ」のです。

    第二次世界大戦を経験した作者の、強烈な皮肉としか思えません。
    金のために一人でおばあさんを殺した男と、
    金のために団体で戦争に加担した人たちと、
    どのくらいちがうというのでしょうか。
    今も私たちは殺し合いの渦中にいます。
    誰もラスコーリニコフを笑えません。

    原作は陰鬱な話ですが、ラストに希望を残して終わっています。
    手塚版はまるっこいキャラクターがぴょこぴょこ動き回りますが、ラストシーンには何の希望も見えません。
    もしかしたら手塚さんはドストエフスキーよりもはるかに過激でダークなのかもしれません。
    そんな手塚さんが大好きです。

  • 『罪と罰』ドストエフスキー……聞いたことぐらいはある。
    もしかしたら、家にあったかもしれないけれど、読んだ覚えがない。

    手塚治虫作品はだいたい(全部ではない)、読んだけれどこれは記憶になかったのと『罪と罰』がどんな話なのか知りたくて、借りてみた。



    ……わからない。
    漫画は読みやすいのだけれども、物語が複雑だ。
    そもそもカタカナの名前が頭に入らない。『ハリー・ポッター』も最初は名前が頭に入らなかった。



    で、何度か読み直した。漫画はサクサク読める。
    話の短さに対して、キャラクターが多い。
    誰がどこで出てきたキャラなのか、見直して確かめるけれど、やはり話がいまいち分からない。



    とりあえず、主人公が殺人を犯して自首したがる物語……という主軸(?)だけは理解した。
    たぶん、小説にはもっと複雑な事がたくさん書かれてるんだろうなと思う。
    複雑な小説の話を漫画にまとめてあるだけですごい。
    ラストに手塚先生のあとがきが載っていて、ちょっと得した気分にもなった。
    作品が描かれた背景にそんな事情が……みたいな?



    家の中を探して小説を読んでみようかな。図書館で借りても、読み切れる気がしない。

  • 何度か挑戦しようと思ったことはあるが、未だ読み切ったことがないドストエフスキー「罪と罰」。
    手塚さんの力を借りて、今回その概要と主旨を教えてもらった。罪の重さ、罰の重さ、そもそも何を罪と感じ、何を罰と感じるか。主体によって変わるそれらは、精神世界にも相対性理論的なものがあるのではないかと思わせられてしまう。
    基準はしょせん、自分の物差しでしかないのだ。

  • ドストエフスキー『罪と罰』を独自にアレンジしながら
    コンパクトに翻案したというコミカライズ作品。
    絵がかわいらしいので、シリアスな重み、残酷さ、悩ましさなどが
    あまり感じられないが、わかりやすいのが好ましい。

  • 読んでいると、手塚治虫のオリジナル作品に思えてくる不思議。

    原作を読み返したくなった。

  • 絵は可愛らしいが、内容は辛辣。

  • 貧乏学生ラスコルニコフは、金貸しの老婆を殺してしまった!犯した罪の重さに苦しむ彼のまえに、天使のような娼婦ソーニャがあらわれた……。ドストエフスキーの名作文学を、みごとに漫画化した不朽の名作!

  • 罪と罰だけササッと読みました。
    手塚治虫先生が描くとなんでも手塚治虫オリジナル作品みたいになるのがすごいなあ・・・

  • 子供向けに簡略化してあるけど、見せ方も楽しめるのはさすが御大。

  • 昔は凡庸と思ったものだが、普遍的だなあ

  • ヴィレッジバンガードで購入。曰く、一番わかりやすい「罪と罰」らしい。手塚治虫らしいエネルギーがあります。

  • まとまり過ぎ。原作が取っつきにくい人にはいいかも。

  • 手塚治虫がドストエフスキーの『罪と罰』を下敷きに、手法的な実験も兼ねつつ描いた作品。 台詞がない中で主人公がアップになっていくコマなどは、主人公の切迫した内面がうまく表れている。あれだけの長編をきちんと手塚治虫のフィルターを通したうえで、ひとつの作品にできるというのはやはり彼だからこそ為せる技なのであろう。

  • あの名著を、ざっくりと読むことができます。

  • 手塚治虫が罪と罰書いてたなんて知らなかったぉ。

  • おもしろい。

  • 岩波文庫で上下巻にもなる作品が、わずか130ページほどにまとめられている。内容も難しくなく、原作はちょっと敷居が高いと感じている人には導入として最適かと。

  • 罰なんてものはその天才が作って決めるんです だから来るはずがありません

  • 山手線の高田馬場の電車の到着音は「鉄腕アトム」でした。
    高田馬場は手塚先生何か縁があるのかしらん?

    「罪と罰」は手塚作品の世界観に大きく影響をあたえていますね。
    殺人者側からの目線で話が進むとか。
    殺してしまった事を隠し、うちに秘めた主人公の心の葛藤とか。

    かなり初期の作品なのですが、後半の話は考えてみるとほとんど罪と罰が原型ですね。

    • あまなつさん
      高田馬場が地元な人間ですがお答えさせていただきたく。
      高田馬場には「アトム通り」というものがまず存在します。手塚キャラの絵が通りのあちこち...
      高田馬場が地元な人間ですがお答えさせていただきたく。
      高田馬場には「アトム通り」というものがまず存在します。手塚キャラの絵が通りのあちこちにあり、駅下にも絵があります。虫プロも高田馬場に御座います。それというのも2003年4月7日に高田馬場でアトムが誕生したという設定だからとのことです。
      2009/12/17
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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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