弁慶 (手塚治虫漫画全集 41)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061086418

感想・レビュー・書評

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  • 手塚版「弁慶」。登場人物のコミカルさが微笑ましく、ラストシーンの突然すぎる弁慶の死に驚かされます。その後「火の鳥 乱世編」において弁慶(弁太)と義経は再び物語の重要な役を担うことになります。

    「プロロオグ」
    「べんけいがな、ぎなたをもってさ」
    「ちょうちんとつりがねはどっちがおもいか」
    「ひよどりごえ」
    「世の中のつめたさともだちのありがたさ」
    「船べんけい」
    「ぼうずがびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた」
    「かんじん帳(上)」
    「かんじん帳(下)」
    「べんけいの立往生」

  • あとがきの手塚先生が機嫌がいいと思ったら、作品の評価がいいみたいだ。
    しかしあまりいい作品とは思わなかった。
    作品は荒唐無稽な時代物。型通りで面白さは正直ないと思ったが、実は型の無い作品だとわかった。歌舞伎の弁慶物は「船弁慶」で花道を弁慶がクルクル回って出てくるとこしか見所がない。大ネタである「勧進帳」は勧進を読み上げる凄さも、現在の役者であれば当然に思うし,義経がブタれる所にいたっては勉強不足で忠義の重さや感情の機微が掴めず感動できない。この話、私には感動する型が見あたらない。見所はどこかわかるが、それは「…げなもの」である。「立往生」も同じように感動げなものだ。つまらん。実に詰まらん。
    「菅原伝授手習鑑」ぐらい身を切るような思いだったり、逆に「暫」とか「助六」くらい荒唐無稽だと気持ちいいんだが。。。

    この時代の漫画は、ジャンクだったんだと思う。形もいらない。親しみやすく、わかりやすければいい。同時代に書かれてる手塚のSFの方が絵もいいし、エログロあっておもろいんだけど、そんな深さとかはいらない時代だったんだなと思う。わかりやすく消耗品として作品が求められていたのか想像してしまう。

    こういうものから書き、後には「新撰組」とか書いてんだから手塚は偉大だ。

  • 手塚治虫は本当にすばらしい世界観を持ってる。この本も読み出したらハマって一気に読んでしまった。テスト中なのに…。
    中でも好きなのは、平家方で一番の切れ者であるはずの平知盛が、やたらと臆病者として描かれているところ。あまりにも勇敢で穴がなく描かれてきたから、手塚さんはそれがおもしろくないと思ったのかも。

  • 遊びの試みで描かれただけに、分かりやすくて楽しい。
    渋い武蔵坊弁慶や後藤又兵衛を求めている人には
    物足りなく感じる。

    それでも漫画だからこそ出来る面白さのある作品だと思う。

  • こんなのもあったなあ。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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