- 本 ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784061086449
感想・レビュー・書評
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本作も『来るべき世界』と同じく、レッド公とノタアリンがライバルとして登場します。あとがきによるとこの二人は本作がデビュー作のようです。
レッド公は悪役なのに横顔の目元の辺りが宝塚的で実に美しい。
レッド公は横顔でしか描かれないのかと思えば、ごくまれに正面や正面近くの顔が描かれていることがあります。
悪人・レッド公逮捕のためにノタアリン警視総監のもとにシャーロック・ホームズ氏とガニマール警部がやって来ます。すごいビッグネームのゲスト登場ですが、目立った活躍はありません。
あとがきによると本作はもっと長いものだったのが160ページの制限に引っ掛かって大幅にカットされたということです。
本作も他の手塚作品のように色々な人物が登場して色々な物語が進行します。それだけ手塚治虫に物語の構築力があったということです。
OLDIES 三丁目のブログ
【メトロポリス】手塚治虫
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2025/03/11/061622詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1949年育英出版。
この頃、大阪の出版業界もやっと粗末な赤本から改善し、箱入りの豪華な体裁になったらしい。
それもこれも、手塚漫画が売れたからだろう。(赤本が氾濫した要因も「新宝島」が売れたから)
全集版はミッチィやケンちゃんの顔が書き直し、ビルも綺麗に描き直されている。
角川文庫版は印刷滲みで読みにくいが、当時の原画で2色刷りなのでオススメ。角川文庫版解説は安孫子先生。
戦後4年だからこそ響くペシミズム。 -
手塚治虫を読むということは、
「漫画」そのものを知ることなのだ。
オマージュだのパクリだのと昨今騒がれているけれど、
手塚治虫は自分が何に影響を受けて作品を描いたのかを
必ず明らかにする。
ものを創る人間としてそれは恥ずかしいことでもなんでもなく、
当たり前のことなのだ。
今さんもそうだしね。 -
牧歌的な画風に覆われた、けっこうダークなハナシ。
漫画好きなら読んでおくべきだが、それは最早「勉強」のためなのかもしれない。 -
『ロスト・ワールド』(1948年)、『来るべき世界』(1951年)と並ぶ初期SF3部作のひとつ。人造人間ミッチイの体の強さと心の弱さが、後のアトムの原型になっていることは言うまでもありません。レッド公に虐げられているフイフイをはじめとしたロボットたちの存在も重要で、冒頭と最後のヨークシャー・ベル博士の言葉とともに、科学の発達に対する疑問が投げかけられています。
ミッチイが溶けていくラストシーンには思わず涙(泣)。 -
なんだかディズニー。
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映画も観たいなぁ
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原作も好き。
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映画とはまた違ったストーリーです。
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アトムの原作っぽい作品。
テーマは科学技術の発展とその功罪
泣きもしないし感動するわけでもないけど、心に残る
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手塚治虫の作品





