- Amazon.co.jp ・マンガ (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061086814
感想・レビュー・書評
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再読です。試行錯誤の時期のようです。劇画風の絵です。でも、手塚さんは、この絵があわないようです。また、ストーリも雑です。
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手塚治虫のペシミスティックな部分と倒錯的な部分が凝縮された一冊。
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この作品は、手塚作品の中じゃマイナー作品に位置づけられかけているけれども、超名作です(後半に出てくるラオス・ビエンチャンの街並みの描写が明らかに間違っているのはご愛嬌…)。中期手塚治虫作品の幻の傑作との呼び声高し。ベトナム戦争で南北に分かれて戦う無性人間が、父・天下太平を逃げさすために休戦するシーン(第8章)は涙なしには読めません。
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手塚治虫の人間ども集まれ!を読みました。mixiの黒手塚というコミュニティ(手塚治虫の暗黒面を語りあう)で話題になっていたので、以前読んだことがあったはずなのですが、再度注文して読みなおしてみました。働き蜂のように、命令されて集団で行動する人間が製造できるようになったらどうなるか、というテーマのコミックでした。これらの働き蜂タイプの人間は中性で生殖能力を持たない代わりに、自分の意思で男になったり女になったりすることができます。ただし、支配者からの命令には逆らえないという性質も持っています。これを悪用して、悪役が働き蜂タイプの人間を集めて見世物の戦争を計画するのですが...とにかく、物語の最初から最後まで人間がたくさん殺されます。手塚治虫のヒューマニズムの裏返しなのでしょうか。