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本 ・マンガ / ISBN・EAN: 9784061086975
感想・レビュー・書評
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1974年~ビッグコミック連載。
アイヌ架空のヒーローモノというのが初期設定だったらしい。
第三者の目で描く負の歴史。
タランティーノの「ジャンゴ」そのものじゃないか!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
驚いた。こんなの読んだことない。スケールのでかさと終わりにかけての怒涛の展開。傑作。
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どこまでも広がる大地、北海道でシュマリは一人立ち向かう・・・。
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角川書店のハードカバー(上・中・下)verで読みました。
北海道開拓期を舞台に、たくましく生きた和人(シャモ)で不屈な男シュマリ(キツネの意)の物語。シュマリは文明開化を受け容れられない男であったけれども、それはあくまで一人の男の考え方として描かれているだけで、作品としては別に開拓というものを否定するものではないのだと思う。たぶん。
ただ、その手段というか過程でアイヌが踏みにじられてきた歴史というものを忘れてはならないということを問題提起する作品ではあると思う。
なので、すこし啓蒙的な色の強い作品ですが…多くの登場人物がそれぞれ葛藤を抱えつつ自分の信念に基づいて(あるいはそれを探して)生きる様が描かれていて、どの登場人物にも考えさせられるところが多い。
更に、単純な対立構造ではなくて敵役も時に味方になったり面白い。
ストーリー的にどうしても気持ちよいエンディングにはならないけど、これはこれでやりきれなさを敢えて残したままでも希望の残る締めで悪くなかったかなぁ。
個人的にはポン・ションのその後の生き様をもう少し見たかった気がしますが。
キャラクターとしては、シュマリを支えるお峯とポン・ションがカッコよすぎ。
特に幼少期のポン・ションはピノコ的愛らしさでストーリーの重苦しさを軽減してくれました。 -
和人でありながらアイヌの民として生きる男の物語。
色々お楽しみポイントはあるけれども、一番良いのは
シュマリ、峯、ポンションから成る3人の家族物語。 -
一時期(1970年代前半)の黒手塚が徐々に緩和されてきて、我武者羅に生きるひとりの男「シュマリ」の生き方に率直かつ真っ当から焦点をあてた作品。代表作のひとつと言っても差し支えないでしょう。その舞台の壮大さ(「動くなあ雲が!どうだこの空の広さ……」)と、登場人物(シュマリ、お峰、妙、太財弥七、ポン・ション、十兵衛…)それぞれの人間的魅力が圧倒的です。
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普段漫画は読みませんが、これは別。
北海道の開拓時代の雄大な活劇。
やはり北海道生まれなので、身近な物として感動するのでしょうか。
1巻から4巻で完結。ロマンだな〜。 -
他の手塚漫画より、やや平坦にな感じかなぁなんて思いながら全巻読みました。
なぜシュマリは和人なのにシュマリというアイヌ名を語るの?と思いながら読んだんだけど、最初の構成と大きく違った物になったという後書きを読んで納得。
特に、これが描かれた時代は、北海道開拓、アイヌ政策に関して、自由に描けなかったんだろうなぁ。(今でも“本当のこと”を語ることは許されてるのだろうか…?)
元々の構想(シュマリは最初の構想ではアイヌと和人の混血だったらしい)でのシュマリの物語を読んでみたかった…。もうかなわぬ夢ですが…。
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