どろろ 手塚治虫漫画全集 (4) (手塚治虫漫画全集)

  • 講談社 (1981年6月1日発売)
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本 ・マンガ / ISBN・EAN: 9784061087507

感想・レビュー・書評

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  • 初めて手塚治虫作品原作読破した。
    手塚治虫先生、割とメタな視点を作品に持ち込んでてびっくり(どろろが本作の読者に向けた言葉を発したりする)。

    百鬼丸とどろろの旅は、百鬼丸を欠落だらけの体にした権力者の父を打ち負かして終わる。
    百鬼丸が体をすべて取り戻すところまでは描かれなくて「ここで終わり?」と思わなくもない。

    親のいない子どもたちがたくさん出てくるし、人もたくさん死ぬし、百鬼丸はたくさん人を殺す。切ない終わり方のエピソードも多くてなかなかハードな作品だったけど作品の核になるテーマみたいなのが見出だせずなんだか不完全燃焼感が残った。

  • 画のタッチのせいで死体でも残虐さがないように見える(岩山に登る途中にある死体とか、いたちの最後とか)。どろろの艶めかしい描写が今まで何度かあったけれど、やっぱりそういうことだったか。ミドロ号VS.百鬼丸戦のコマ割りが斬新。でもちょっと見にくいかな。落下するのに上下に枠線を突き破って最下コマに人物を書く描写がいかにも「らしい」。泥棒=3億円強奪という台詞が時代を感じさせる。ミドロ号やお米のラストがあまりにもあっけない。あとがきにも書いてあるけれど、スーパースターのぬえがでてきた時点で怪しいと思ったけれど、急いでまとめた感じがとても残念。どろろの秘密だってもっと絡められただろうに。せめて百鬼丸がすべてを取り戻したあとの反応は見たかった。TVアニメ版では、原作にない話もあるようだから、そちらに期待。

  • 請求記号・726.1/Te/150
    資料ID・310006959

  • 妖怪討伐を中心にして、戦国時代の武士と武士以外戦いや親子の関係の物語。いわゆるメッセージ性は強くないが、それぞれの物語のストリーは引き込まれる。終わりが唐突だが何か事情があるのか?

  • 今でこそ名作のひとつに挙げられることの多い「どろろ」も、連載中は暗く陰惨な内容が読者に受け入れられず打ち切りの憂き目に会っていたそうな。今読み返すと、「ばんもんの章」(ベルリンの壁や板門店に対する風刺)に代表されるように反戦色の強い一面も見て取れます。

    ラストのどろろ号泣から別れに至る一連のくだりはかなりの名シーン。ニヒルな百鬼丸の性格や容姿は、そのままブラック・ジャックに受け継がれています。

  • おーい!なんだこの終わり方はっっ!手塚治虫先生自身があどがきで書かれてましたが、最後は適当に閉めた様ですね。。。−−;本当に48体全部の妖怪を順番に殺していって、体を全部取り戻していくっていう作品にして頂きたかった。。。><すんごい残念です!!。初めから4巻て短いよなーって思ってたんですよ。。。手塚先生自身で反省されてるからどうしようもない(笑)。でもSan Diegoで漫画大会があったのもすごい偶然!だって私San Diegoに少し住んでたんですもの。アメリカでも手塚先生は有名なんですね^^。あーとにかくこの終わり方はショックでした><どろろとの関係もこれからどうなるんだろうって思ってたのに。。。==;はぁ。。。これは生殺しされた気分ですね。。。(笑)

  • 映画で話題になったので原作読んでみました。なかなか深い物語だなと読後もいろいろと考えました。映画はまだ見ていませんが、たぶんアナザーストーリーとして捉えているのだと思います。それにしてもさすがは手塚 治虫氏のストーリーテリングは絶品です。

  • こりゃあおもしろいわぁ。百鬼丸かっこい〜!さすが天才!しかし唐突に終わります。なんでかなぁ思ってあとがきを読むと、手塚さんが他の作品に思い入れがいちゃったり、掲載誌の意向で、急遽連載を終わらせることになったそうだ。モッタイナイ!(ていうか、本人もあきちゃった印象を受けました)しかも水木しげる氏の成功を見て、自分なりの妖怪ものを描きたくなって「どろろ」を描いたそうだ。そんなこともバラシちゃう天才は、なんだか人間らしくてかわいらしいなぁ。

  • あれれ・・・突然の終末

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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