奇子 3 (手塚治虫漫画全集 199)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061087996

感想・レビュー・書評

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  • これは前から読みたかった一品。

    悪を行いながらも罪悪感を感じる人間。
    自分は正義だと思いながらも、結局自分の身を守ることに精一杯な人間。
    愛をはきちがる人間。

    いろんな不器用な人間が登場してた。

  • ★古びない★1972年の連載の漫画ながら、舞台設定が戦後間もなくということを差し引いても、いま読んでも構成も展開も生き生きしている。下山事件を下敷きに、戦後の混乱を混沌とした一族から描き出す。

    子どもと比べて大人の絵が冴えなかったり、蔵の狭く暗い地下で普通に育ったりと突っ込みどころはあるが、一族の面々がそれぞれ異なる事情でおかしくなっていき、最後はやはり暗い穴倉で終わるところは映画的だ。

  • 黒手塚作品の白眉、『奇子』を読了しました。狂えし天外家の顛末は、はたして!?

    1巻を読んだ時からは想像もつかないくらい、話も大きくなっていって、やはり手塚先生らしさが感じられますね。1、2巻を凌ぐ圧倒的ボリュームと構成に感嘆のため息が出てしまうくらいです。巧緻な伏線や後半の激動な展開、奇子の魅力も相まって、やはり傑作というしかありません。

    確かに突拍子のない終わり方だとは思うけれど、それでもここまで夢中になって読めた漫画もそうそうありません。(あとがきで手塚先生が『カラマゾフの兄弟』を言及していて、なるほどなとも思いました。)奇子が閉じ込められてもなお笑って「私、怖くないわ」と言った時の衝撃ったらもう……!! 確かに奇子がこの物語の中なら一番の被害者なのですが、どうしてでしょうか、一番狂っているのは奇子のようにもまた、感じてしまうのです……。

    (何回か読んだ後改めて感想を書く予定)

  • 面白かった。最終巻は、波奈夫が父親に、同情からくる愛情は恋愛として邪道か相談するところが印象的だった。あとがきで、続編への意欲を書かれているが、是非読みたかった。

  • -

  • 1〜3巻 やっぱりおもしろい。戦後の昭和という時代の暗部を田舎村を舞台に炙り出すというストーリー設定が秀逸。奇子を中心として絡み合う複数の愛欲(っていうと土曜サスペンス劇場みたいだが)のドロドロさも読んでいて唸らせられる。 20040131

  • 圧巻なラスト、な最終巻。本当に最後のシーンは面白かった。誰もが奇子を愛していたし、疎ましくも思っていた。そして誰も罪のないものはいなかった。死んだ者が正しかったのか?それもまた違うなぁ……

  • 閉じ込められていた土蔵が壊され、行き場を失った奇子は、自分に金を送り続けていた祐天寺富夫を探して東京に出てくるのだが……。
    江野正の轢死事件から既に20年以上過ぎたものの、その影はふたたび仁朗の周囲にまとわりつくのだった。

  • 最後まで
    奇しい人間模様…



  • ラストは途中まではドロドロのグチュグチュだったので思いのほかあっさりとしていた。
    奇子の今後を追った作品は結局描かなかったのかな?

    仁朗と下田波奈夫が奇子を奪い合い殴り合うシーン、いきなり絵が変わったので、『明日のジョー』の一部をコラージュしたようにしか読めなかった。
    でもこれ絶対に意識している。
    ジョーを、たいして読んでいない自分でもわかる。
    線が太いし、効果線もソレににしか思えない。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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