万延元年のフットボール

著者 :
  • 講談社
3.83
  • (14)
  • (7)
  • (19)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061121829

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 残念ながら大江が亡くなってから読むことになったけれど、この本は僕の血肉となってこれからを形作る一冊となった。読み終わって数十分経ったのにまだ頭がくらくらとする。
    印象的な場面、言葉がいくつもあった。
    uprootedという言葉を引用しながら、自分が根無し草であると語る一連の会話、雪の中で鷹が裸で踊っており、勃起しているところを蜜が見ている場面。
    この作品について誰かと話す時、僕は嬉しくなりながら言うのだろうなと思う。物語の基幹である〈土地〉と〈先祖〉は僕にとっても大切にしたいテーマであるため、文学を続けていく中で今後も考えていくこととなる作品だと思った。あと後から思い出すたびに疲れるなこの小説。

  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18479

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN03827548

  • 日本文学の金字塔。一つの物語の中に時代を超えた複数のテーマをオーバーラップさせながらそこに様々な思想が絶妙に織り込まれており、イメージとしての小説世界の次元の広がりと深さ両方においてこれを凌駕するものはないような完成度の高さを誇っています。氏の豊富な海外文学の読書経験から創造されたらしい非常に独特の散文詩的な文体は一般に難解であるとされがちですが、これはむしろ観念的な氏の作品の世界観には欠くべからざるもののように思われます。毀誉褒貶著しい作家ですが、個人的にはこの作品に限って言えば作家として圧倒的に卓越したセンスを感じました。

  • 眠れ、眠れ、世界は存在しない。

  • 期待の感覚をさがして穴にこもる男の話

    そして見つかるはずもないものを探しに旅に出る。
    信じてしまえればいいものを

  • 2008/5/26〜5/28

    オススメしてもらったので読みました。

    感想としては
    最初は結構謎がおおくて理解に苦しむところも多かったのですが、
    「おお!」と感情を高まらせる展開がところどころにあって飽きなかった!

    とても独特だけど、最後の最後は本当に鳥肌が立った!

    展開が激しい物好きにはいいかもしれない!


    うちは頭を緑に塗って死のうww

  • 正直、中盤までは、そこまでじゃないな、と思ったけれど、突如として物凄い転換があって、そこからは、もう、何とも言えない迫力と言うか凄絶さといいますか、うん、とにかく凄くなってしまう。それだけに締めがちょっと空しくなってしまうような気がするけれど、いやあ、凄いや。

  • 未読。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大江健三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×