新装 ぼくを探しに

  • 講談社
3.99
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本棚登録 : 1905
レビュー : 312
  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061129832

作品紹介・あらすじ

さあ どうぞシルヴァスタインのふしぎの世界へ。
倉橋由美子がご案内します!

この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」

感想・レビュー・書評

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  • 限りなくシンプルな、色と線で描かれた、すばらしい絵本です。

    主人公(?)の ぼく(丸)は、このイラストでいうところの、口の部分にハマるピースが、足りないと思っていて
    そこにぴったりの、かけらを探しに出かけます。

    「ぼくはかけらを探してる
    足りないかけらを探してる
    ラッタッタ さあ行くぞ
    足りないかけらを探しにね」

    自慢の歌を歌いながら、途中で出会う、花や虫たちを愛でながら。ささやかな幸せを感じてすすむ、ぼく。

    苦難の末に、びっくりするくらい、ピッタリのかけらに出会います。

    ☆☆☆

    最初のページと、最後のページは
    ぼくの状況は、全く一緒なのです。
    でも、

    足りない、と探し続ける心境と
    自分自身をまるごと受け入れている心境
    その、こころの世界は
    全く違うのですね。

    追い求めていた、夢を叶えた上で
    気がつくことがあります。

    完全ではない、足りないと思っていた
    毎日のなかに、しあわせが、たくさん詰まっていたこと。

    夢を、追い求めるばかりに
    見えなくなる大切なことも、あるということ。

    深くこころに響く
    大人の絵本です。

  • ――だめな人と だめでない人のために
    ――何かが足りない それでぼくは楽しくない
    「ぼく」は転がり続ける。欠けている「何か」を探して。
    いや、もしかしたら、「欠けているぼく」を探して。

    大学のときに、この本を読んだ友人から「なんでもっと早く薦めてくれなかった!」と逆ギレ(?)をくらった。
    「有名ドコロだからネー読んでないとは思わなかったヨー」と返した私も相当いやみったらしい。
    まあ、ケンカ友達とのケンカの種にするにもいい一冊ということで。

    幼児期に誰かに読んでもらった覚えがあるが、大人になってから読むと全く違う見え方がするから不思議だ。
    『星の王子さま』の王子さまとバラが、作者サン=テグジュペリと妻をモデルとした男女関係を思わせるように、「ぼく」と欠けらも男性と恋人の隠喩ではないか…または適職を探すニートなのか…定年後に趣味を探すオジサンなのか…などと想像が膨らむ。

    子どものころは、この本から無形のなにかを面白く受け取った。
    大人になって理屈っぽくなった私は、それはそれで面白い解釈を見つけられる自分に満足している。

    「自分探し」という言葉に対してはプラスマイナスいろんな意見を聞くけど、探したい時に探せばいいし、探したくない時は探さなきゃよろしい。
    探しまくって失敗と成功を積み重ね、ついには「足るを知る」という境地にたどり着いた「ぼく」の成長は素晴らしい(でもまだ探すんだよなあ。きっと最後の最後まで)
    なんだかすごく人間らしい話だった。

    • ダイコン読者さん
      ですね!
      私本人はなかなかたどり着ける気がしない境地です(笑)

      拙宅の母は「自己肯定感があってこそ」という教育理念を掲げる人ですが、...
      ですね!
      私本人はなかなかたどり着ける気がしない境地です(笑)

      拙宅の母は「自己肯定感があってこそ」という教育理念を掲げる人ですが、
      「どこか欠けていてもOK!」ってくらい自分を肯定するには、わたくしまだまだ経験が足らないなとw
      色んな人の欠けている部分を肯定できれば、それが自己肯定にも繋がるのかな~と思いつつ。なかなか丸くは収まれないものですね。
      2014/02/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なかなか丸くは収まれないものですね。」
      ナルホド、、、
      私は、一部欠けていると言うよりガタガタなので、そんな私に比べると皆丸い。と思え...
      「なかなか丸くは収まれないものですね。」
      ナルホド、、、
      私は、一部欠けていると言うよりガタガタなので、そんな私に比べると皆丸い。と思えてしまえるのでした、、、
      だから、大抵の方にはOK(意味不明か)
      2014/03/01
    • ダイコン読者さん
      他の人に優しい評価ができるから、いいですね*
      他の人に優しい評価ができるから、いいですね*
      2014/03/04
  • ぼくは、わたしなんだと当てはめて、
    旅をするぼくのかけらが
    『一体何なのだろう』
    『早く見つかりますように』と
    願いながらページをめくりました。


    かけらは人なのか物なのか、心や能力の成長なのか。

    かけているから立ち止まって、
    言葉をかけあって、
    弱いところを認めて、
    強いところを尊敬して。


    言葉がほんの少しだから、
    ひとつひとつの言葉を噛み締めて噛み締めて。


    欠けてる自分を少し好きになりました。

  • そういえばこれ倉橋由美子の翻訳だったっけ、と突然思い立って読む。原題は「The Missing Piece」文中では「足りないかけら」とされている言葉。

    翻訳者解説にもあったように、シンプルであるがゆえにいかようにも解釈できるストーリーだと思う。ベタに恋愛=伴侶探しに置き換えるのもありだし、夢や生きる目的のことだとも思える。

    ただ最終的に「欠けたままでもいい」という結論にいたることで、どちらかというと人間の「欠点」(言葉通りの欠けた点ですね)も魅力のうちなんだよ、そのままの自分でいいんだよ、という解釈に個人的には落ち着きました。

    普遍的に愛される作品というのは、解釈の自由さのあるもののことかもしれませんね。

  • 講談社社員 人生の1冊【76】驚異のロングセラー!『ぼくを探しに』~The Missing Piece~|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
    https://news.kodansha.co.jp/6610

    『新装 ぼくを探しに』(S・シルヴァスタイン,倉橋由美子,アドファイブ)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000125990

  • 欠けているときにしかわからない喜びがある。

  • はじめて自分で買った絵本。高校生だったなぁ。

  • シンプルだけど生きていく上で大切な事ばかり。ジワリと胸に刺さる。子供に読ませたい!

  • シルヴァスタインの代表作。

  • まるでローリングストーンだと思う

    転がり続けるローリングストーン

    口ずさむように 躓いたら跳ねて勢いに変えてしまえばいい

    そんなことを思った

    失敗をして 落ち込むのではなく
    その淡々とした どこか寂し気な

    でも 底抜けに自由な感じが

    時間や責任や義務と立場に捕らわれて
    まるで追いかけっこのように 気づかずに焦っていた時に
    そういうものの全てが まるでころころと転がっていくような気がした

    裸の自分がなにもない気がして
    そういうことが怖い気もしていて

    でも 「ぼく」は そうではないのだ
    全身全霊で「ぼく」で「ぼく」である限りその身に降りかかる全てを
    通り過ぎていく

    転がって 進む
    そして感じたことを唄う

    ただそれだけが 楽しくてしかたがないと
    それが 生きることなんだと 歌う

    足りないなら 満たせばいい
    でも満ち足りた自分は どこかつまらない

    足りなさを埋めるように必死だった自分の何かが
    そこで落ちていった気がした

    泣きながら 思った
    歌えないと

    仕方がない

    それが私にとって 詩だったのだ

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