新装 ぼくを探しに

  • 講談社
3.99
  • (324)
  • (167)
  • (299)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 1767
レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061129832

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ――だめな人と だめでない人のために
    ――何かが足りない それでぼくは楽しくない
    「ぼく」は転がり続ける。欠けている「何か」を探して。
    いや、もしかしたら、「欠けているぼく」を探して。

    大学のときに、この本を読んだ友人から「なんでもっと早く薦めてくれなかった!」と逆ギレ(?)をくらった。
    「有名ドコロだからネー読んでないとは思わなかったヨー」と返した私も相当いやみったらしい。
    まあ、ケンカ友達とのケンカの種にするにもいい一冊ということで。

    幼児期に誰かに読んでもらった覚えがあるが、大人になってから読むと全く違う見え方がするから不思議だ。
    『星の王子さま』の王子さまとバラが、作者サン=テグジュペリと妻をモデルとした男女関係を思わせるように、「ぼく」と欠けらも男性と恋人の隠喩ではないか…または適職を探すニートなのか…定年後に趣味を探すオジサンなのか…などと想像が膨らむ。

    子どものころは、この本から無形のなにかを面白く受け取った。
    大人になって理屈っぽくなった私は、それはそれで面白い解釈を見つけられる自分に満足している。

    「自分探し」という言葉に対してはプラスマイナスいろんな意見を聞くけど、探したい時に探せばいいし、探したくない時は探さなきゃよろしい。
    探しまくって失敗と成功を積み重ね、ついには「足るを知る」という境地にたどり着いた「ぼく」の成長は素晴らしい(でもまだ探すんだよなあ。きっと最後の最後まで)
    なんだかすごく人間らしい話だった。

    • ダイコン読者さん
      ですね!
      私本人はなかなかたどり着ける気がしない境地です(笑)

      拙宅の母は「自己肯定感があってこそ」という教育理念を掲げる人ですが、...
      ですね!
      私本人はなかなかたどり着ける気がしない境地です(笑)

      拙宅の母は「自己肯定感があってこそ」という教育理念を掲げる人ですが、
      「どこか欠けていてもOK!」ってくらい自分を肯定するには、わたくしまだまだ経験が足らないなとw
      色んな人の欠けている部分を肯定できれば、それが自己肯定にも繋がるのかな~と思いつつ。なかなか丸くは収まれないものですね。
      2014/02/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なかなか丸くは収まれないものですね。」
      ナルホド、、、
      私は、一部欠けていると言うよりガタガタなので、そんな私に比べると皆丸い。と思え...
      「なかなか丸くは収まれないものですね。」
      ナルホド、、、
      私は、一部欠けていると言うよりガタガタなので、そんな私に比べると皆丸い。と思えてしまえるのでした、、、
      だから、大抵の方にはOK(意味不明か)
      2014/03/01
    • ダイコン読者さん
      他の人に優しい評価ができるから、いいですね*
      他の人に優しい評価ができるから、いいですね*
      2014/03/04
  • ぼくは、わたしなんだと当てはめて、
    旅をするぼくのかけらが
    『一体何なのだろう』
    『早く見つかりますように』と
    願いながらページをめくりました。


    かけらは人なのか物なのか、心や能力の成長なのか。

    かけているから立ち止まって、
    言葉をかけあって、
    弱いところを認めて、
    強いところを尊敬して。


    言葉がほんの少しだから、
    ひとつひとつの言葉を噛み締めて噛み締めて。


    欠けてる自分を少し好きになりました。

  • そういえばこれ倉橋由美子の翻訳だったっけ、と突然思い立って読む。原題は「The Missing Piece」文中では「足りないかけら」とされている言葉。

    翻訳者解説にもあったように、シンプルであるがゆえにいかようにも解釈できるストーリーだと思う。ベタに恋愛=伴侶探しに置き換えるのもありだし、夢や生きる目的のことだとも思える。

    ただ最終的に「欠けたままでもいい」という結論にいたることで、どちらかというと人間の「欠点」(言葉通りの欠けた点ですね)も魅力のうちなんだよ、そのままの自分でいいんだよ、という解釈に個人的には落ち着きました。

    普遍的に愛される作品というのは、解釈の自由さのあるもののことかもしれませんね。

  • はじめて自分で買った絵本。高校生だったなぁ。

  • シンプルだけど生きていく上で大切な事ばかり。ジワリと胸に刺さる。子供に読ませたい!

  • シルヴァスタインの代表作。

  • まるでローリングストーンだと思う

    転がり続けるローリングストーン

    口ずさむように 躓いたら跳ねて勢いに変えてしまえばいい

    そんなことを思った

    失敗をして 落ち込むのではなく
    その淡々とした どこか寂し気な

    でも 底抜けに自由な感じが

    時間や責任や義務と立場に捕らわれて
    まるで追いかけっこのように 気づかずに焦っていた時に
    そういうものの全てが まるでころころと転がっていくような気がした

    裸の自分がなにもない気がして
    そういうことが怖い気もしていて

    でも 「ぼく」は そうではないのだ
    全身全霊で「ぼく」で「ぼく」である限りその身に降りかかる全てを
    通り過ぎていく

    転がって 進む
    そして感じたことを唄う

    ただそれだけが 楽しくてしかたがないと
    それが 生きることなんだと 歌う

    足りないなら 満たせばいい
    でも満ち足りた自分は どこかつまらない

    足りなさを埋めるように必死だった自分の何かが
    そこで落ちていった気がした

    泣きながら 思った
    歌えないと

    仕方がない

    それが私にとって 詩だったのだ

  • 「何かが足りない それでぼくは楽しくない」

    「一切れ足りないピザのような形状の主人公は、足りないかけらを探しに行く。ぴったりのかけらを見つけた!!・・・と思ったけれど、これは小さすぎ、これは大きすぎ、これは尖り過ぎてて、これは角ばりすぎ。僕にぴったりのかけらはどこなの、、、?」

    究極にシンプルな絵で「僕」「完全な形」「足りない」を表している。無駄のない数式のような公共マークのような印象。オチの色々な解釈を邪魔しない素晴らしい絵だと思う。

    『足りないかけらを探して旅する主人公が、かけらを見つけてハッピーエンド』かと思いきや、更にそこからもうひとひねり。

    本当にぴったりのかけらは別にある?
    主人公はワガママ?
    かけらの意思はどこまで尊重されるべき?
    【足りないかけらを探してる】時が1番良い状態?

    うーん。この主人公にとっては、この形が過不足の無い1番【楽しい】形なのかなぁ?【綺麗な円(ハッピーエンド)である】ってのは、どれくらい窮屈なのか。また、退屈なものなのか。

    「なるほど つまりそういうわけだったのか」

  • シェル・シルヴァスタインさんのファンです。
    これは読まなきゃダメ。
    単純なのに深い。
    まさに理想

  • 絵本だけど、大人向け?
    「私は私」と確認したいときに読みます。

全304件中 1 - 10件を表示

シェル・シルヴァスタインの作品

新装 ぼくを探しにに関連する談話室の質問

新装 ぼくを探しにを本棚に登録しているひと

ツイートする