新装 ぼくを探しに

  • 講談社 (1979年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (105ページ) / ISBN・EAN: 9784061129832

作品紹介・あらすじ

さあ どうぞシルヴァスタインのふしぎの世界へ。
倉橋由美子がご案内します!

この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」 

みんなの感想まとめ

欠けた自分を探しに出かける旅を描いたこの物語は、辛いことがあってもあきらめず、時には歌ったり遊んだりしながら前に進む姿を描写しています。「何かが足りない」と感じることで、自己を見つめ直し、努力して補お...

感想・レビュー・書評

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  • 欠けた、ぼくの一部分を探しにでかける
    辛い事があっても、めげずに探す
    時には、歌ったり、蝶と遊んだり
    はたしてかけらは見つかるのか?
    見つかったらどうなるのか?
    「なにかが足りないそれでぼくは楽しくない」
    から始まる物語
    誰しも何かしら足りないもので、それを悔やんでばかりいるとそれだけしか考えられずに、人生はとてつもなく辛い。だから補うために努力してみて、無理もしてみる。なんとかして補えるかもしれない。でもいままで見えていたものが、見えなくなって、違う意味で辛いかもしれない。
    でも無理したからこそわかったことで、そこからは納得して自分の足りないところも受け入れられる。深いお話
    足りないことを悔やむ必要もないし、それを埋めるためにあがいてもいい、足りないことを認めて楽しく生きるのもいい
    どんなふうに捉えてもいいのが絵本
    もちろん絵だけ追いかけて笑うのもいい!
    何度でも繰り返し眺めたい

  • こちらと続編(ビックオーとの出会い)
    を読み終わりました。
    20代の初めの頃、何者でもない何者にもなれない自分の未完成さをこの物語を
    読んで救われたのを思い出して
    読み返したくなりました。
    何も考えず読めます。

  • ヨシタケシンスケ著『だったらこれどうですか』の中で触れられている1冊です。
     “自分の人生の時間軸みたいなことを意識させるような本って、やっぱりいいですよね。”
    と書かれています。

     私が子どもの頃に読んだ時は、それこそ
    『よくわからないけれど、なんだか楽しい 面白い』って思ったような。
     大人になった今、自分に合う何かを探すとか、自分って何だ?とか永遠のテーマに明るくいこう!と元気もらえました。

  • 誰にでも欠点はある。周りと比較し打ちのめされながらも、自分を完璧にしてくれるものを探す。
    時間をかけて試行錯誤し、苦労しながら完璧を求め続ける。
    ではいざ望んでいたものが手に入ったら、幸せになれるのだろうか。
    この作品では、欠点があるからこそ生まれた出会い、見つけた足元の花の素晴らしさが描かれている。
    完璧が全てではなく、完璧になろうとする努力や苦悩の中で得られた小さな幸せこそ、愛おしいものなのだと気づかせてくれる。
    綺麗事だと思わせない深みのある絵や文章に胸打たれた。

  • 人生はいつだって自分探しなのかな。
    たまに疲れるとこの絵本を手に取りたくなります。
    いろんな解釈ができる本。
    歌を歌いながらたりない物を探し続ける。

    10年ぶりに手に取ってみました。

  • 「何かが足りない。だからぼくは楽しくない。」
    欠けた部分を探しにぼくは出かけると、困難に遭いながらも楽しいこともたくさんあった。
    そしてついに足りない「かけら」を見つけた時の気付きがとてもいい。
    欠けているからこそ感じること、楽しめることがある。完璧な必要はなくて、今の自分のままで幸せなことに気付ける素敵な絵本。
    また、シンプルな黒い線だけで描いた絵がすごくかわいい。飾らない、何も付け足さなくていい、まさにこの絵本にふさわしい絵です。

  • 14冊目『ぼくを探しに』(シェル・シルヴァスタイン 著、倉橋由美子 訳、1977年4月 初版、1979年4月 新装版、講談社)
    「足りないかけら」を探し求めるパックマン形のキャラクターの冒険を描いた絵本。
    まるで未就学児が描いたかの様な単純なイラストだが、その物語は思いがけず深い。かけらをはめ込む描写は性行為のメタファーか。
    男女関係、友情、仕事、創作、学校生活など、読者の年齢や立場によって見え方が変わるフレキシブルさが長年愛され続ける理由なのかもしれない。

    〈だめな人と だめでない人のために〉

  • 自分を見ているような感覚。わたしの場合は仕事やパートナーを探していて、
    見つかっても結局は自分で生きていくんだよ、もしかしたらまた探し始めるよ という現実を教えてもらった気持ち。

    探すは疲れる。2024は探すから離れて楽になりたいのだけど、結局探してしまうだろうから…
    せめて風景や言葉や好きなものを感じながらで過ごしていくぞ

  • 「ぼくを探しに」シルヴァンスタイン著・倉橋由美子訳、講談社、1977.04.24
    105p ¥1,500 C0098 (2026.04.03読了)(2026.04.03借入)(1995.10.27/46刷)
    図書館で「おおきな木」を借りた時、隣にこの本がありました。倉橋由美子駅なので、以前から気にしていた本でした。「おおきな木」を返しに行ってこの本を借りてきました。
    原題は、「The Missing Piece」ですので、「失われたかけら」「足りないかけら」という感じでしょうか。
    円の一部が口をあいたように切れ込んでおり、目のようなものが点でついています。人間の横顔のように見えます。これが主人公です。口の部分を埋めて、円になりたいようです。
    「何かが足りない それでぼくは楽しくない」
    「足りないかけらを 探しに行く」
    ゆっくり、のんびり自分探しを楽しんでいるようです。とうとう、自分にぴったりのかけらを探し当てて喜んだのですが、自分の描いていた結果と違ったようで、ぴったりのかけらを捨ててしまい、かけら探しを続けます。何かを探し続けること自体が、楽しみだったようです。いろんな読み方ができるのでしょうけど。
    倉橋由美子さんのあとがきでは、「自分に足りないなのかを求めるのは、ある時期に卒業して大人になるのが普通の人間」と言っています。
    一つの読み方としては、「理想の女性と結婚したが、やはり一人でいるのがよくなった男の話であってもよい」と言っています。

    ☆関連図書(既読)
    「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン著・ほんだきんいちろう訳、篠崎書林、1976.11.20
    ☆倉橋由美子さんの本(既読)
    「聖少女」倉橋 由美子著、新潮社、1965.09.05
    「妖女のように」倉橋 由美子著、冬樹社、1966.01.20
    「スミヤキストQの冒険」倉橋 由美子著、講談社、1969.04.24
    「悪い夏」倉橋 由美子著、角川文庫、1970.05.10
    「婚約」倉橋 由美子著、新潮文庫、1971.06.21
    「暗い旅」倉橋 由美子著、新潮文庫、1971.11.30
    「ヴァージニア」倉橋 由美子著、新潮文庫、1973.05.25
    「わたしのなかのかれへ 上」倉橋 由美子著、講談社文庫、1973.09.15
    「わたしのなかのかれへ 下」倉橋 由美子著、講談社文庫、1973.09.15
    「夢の浮橋」倉橋 由美子著、中公文庫、1973.10.10
    「パルタイ」倉橋 由美子著、文春文庫、1975.01.25
    「ポポイ」倉橋 由美子著、新潮文庫、1991.04.25
    「大人のための残酷童話」倉橋 由美子著、新潮文庫、1998.08.01
    「よもつひらさか往還」倉橋 由美子著、講談社、2002.03.20
    内容紹介(情報提供:絵本ナビ)
    「何かが足りない それでぼくは楽しくない足りないかけらを 探しに行く」ころがりながら、歌いながら、足りないかけらを探します。みみずと話をしたり、花のにおいをかいだり、楽しみながら、野を越え、海を越えて進みます。かけらを見つけますが、小さすぎたり、大きすぎたり。ぴったりだと思っても、落としてしまったり、きつくくわえすぎて壊れてしまったりします。そしてとうとう、ぴったりのかけらに出会います。「はまったぞ ぴったりだ やった! ばんざい!」ところが・・・。

  • 続けて、またまた絵本。今度は、自分のかけている部分、そのかけらを探し求めるお話。

    三択です。あなたはどれですか。

    ①ぴったりのかけらを求めて、ずっと探しまわる。②そんなのは無いと諦めて、適当なもので満足する。③かけらがあったとしても、それは本当に求めているものか、なくても幸せになれるのでは。

  • 白黒でラインで表現されたわかりやすい絵だから子どは勿論楽しめる!けど、内容は大人にならないとわからない、そんな絵本でした。

  • 「だめな人と だめでない人のために」という冒頭の一文ですっかり心を掴まれてしまった。自分には何かが足りず、楽しくないと感じるぼくは転がりながら色んなかけらと出会っていく。ついにピッタリはまるかけらと出会えたと思ったら、これまで楽しんでいたことができなくなった。

    完璧な存在などはじめからいないものだし完璧である必要も全くないということ、自分の足りない部分を他者に求めることの愚かさなど、シンプルな言葉と線のなかに様々なメッセージが詰まっているように感じた。何かが足りないからこそ楽しめることがあり、孤独な時間があるからこそ豊かな感情が生まれると信じたい。

  • 〝何かが足りない。 それでぼくは楽しくない...足りない “かけら” を探しに行く...転がりながら、僕は歌う「ぼくは “かけら” を探してる。足りない “かけら” を探してる。 ラッタッタ さあ行くぞ 足りない “かけら” を探しにね」...〟かんかん照りの日もあれば、涼しい日ある、雪で凍えたかと思えば、ポカポカ陽気の日もある・・・人生は、自分探しのタマ転がし。 そんな思いでページをたぐっていく『おおきな木』のシルヴァスタインの大人の絵本。

  • 欠けているときにしかわからない喜びがある。

  • ぼくは、わたしなんだと当てはめて、
    旅をするぼくのかけらが
    『一体何なのだろう』
    『早く見つかりますように』と
    願いながらページをめくりました。


    かけらは人なのか物なのか、心や能力の成長なのか。

    かけているから立ち止まって、
    言葉をかけあって、
    弱いところを認めて、
    強いところを尊敬して。


    言葉がほんの少しだから、
    ひとつひとつの言葉を噛み締めて噛み締めて。


    欠けてる自分を少し好きになりました。

  • 何かが足りない欠けたぼくの物語。

    完璧じゃなくていい。
    欠けていたっていい。
    あなたはあなた。
    のんびりいこうよ。
    今の私はそう言われた気がした。

    読むタイミングによって違う感じ方をするかもしれない。
    レオ・レオニの「ぺツェッティーノ じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし」と角度は違うけれど似た印象を受けた。

  • ぼくは、かけらがないから楽しくないと思っていた。
    ぼくは、かけらを探して旅に出た。
    探す旅のなかで、楽しかったり、つらいかったりを体験する。
    ある日、ぼくはかけらを見つける。ただそのかけらはぼくには合わなかった。
    そしてついに、自分にピッタリあうかけらを見つける。
    そのかけらを加えて、旅をする。
    ぴったりのかけらをくわえて丸くなったぼくは、コロコロ早く転がれるようになる。
    早すぎて、かけらがないときに出来た体験ができなくなってしまう。
    ぼくは、あるときに気づく。かけらは、僕が求めていたものではなかったことを。
    そしてかけらをおいて、また旅に出る。
    結局旅をする前の自分に戻るぼく。けど旅をしてかけらがない時のことの有難みを知ることが出来た。
    そしてまた足りない元を求めて旅をするぼく。

  • ヒトと多様性

    単純な絵と、それに見合う言葉

    40年以上前に出た本

    いつの時代もヒトの思考は変わらないのかと思いました

    ヒトそれぞれの解釈ができる本

    良いとか悪いとかじゃく、正しいとかそうじゃないとかでもなく、ちょっとだけど自分と重なる部分がある

    どこか芸術的なこの本

    なんとも不思議な本です

  • 続編「はぐれくん、おおきなマルにであう」の後で、本編を読む。

    翻訳者が違っても、主人公が違っても、世界は一つ。
    どちらもシンプルで、素直な気持ちにさせてくれる。

  • 欠けているものを補えば
    満たされた分だけ失うこともある。
    完璧を求めるのも悪くないけど
    もっと大事なことってあるのかも。

    読めば読むほど本当に奥が深い。

    自分が子供を持つ親になったら
    読んであげたい大切な一冊。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「完璧を求めることは悪くないけど」
      完璧を求める人って、他人にも完璧を求めそうで、誰もが皆強い訳じゃないものね。。。
      「完璧を求めることは悪くないけど」
      完璧を求める人って、他人にも完璧を求めそうで、誰もが皆強い訳じゃないものね。。。
      2012/03/13
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著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉橋由美子の作品

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