- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061133228
感想・レビュー・書評
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完全にひとつになれる存在などこの世にはなく、
待っているだけでは、
どこにも向かうことができない。
そのことに気がつき、
ふらつきながらでも歩き出すことができたとき、
私は私になり、あなたに出会う喜びを知る。
*
高校の頃、友人がくれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訳者のあとがきを読まないことをお薦めします。
訳者が、かけらと欠けたものとをその形通りに性を固定して一連のストーリー全体について語る所が、読み手が自由に感じた事の余韻を害してる気がして、マイナス要素になっちゃってます。残念。 -
大人の童話
「ぼくを探しに」の続編
先日のラジオで小川洋子さんが語っておられた
絵本といってよいのでしょうか?
忘れられないかたち、ラインです
シェル・シルヴァスタインはシンガソングライターでもあったんですね
村上春樹訳で話題になった「おおきな木」もなかなか味わいがあったけれど、こちらが好き
倉橋由美子さんの訳は心地よかったけれど、後書きは嫌だなあ
決めつけないでほしいな
こんなに自由な童話なのに
≪ だれかきて! ぼくはかけらだ ころがった!≫ -
巻末の訳者解説を見ると、かけらが男性でまるいのは女性だって。
わたし、前作読んだときから反対だと思っていたからびっくりした。
かけらを探して見つけたら別の喪失に気づいてまたひとりになって、なんて、いかにも男性的な気がした。
ビッグ・オーはおとな向けのお話に思えるけど、かけらの一人称はぼくだけど、もうこれ女のひとぽく見えてならない。
だって、それにこいつは何もかもまるでわかってない とか、いかにも女性が言いそうじゃない。
なんか不思議だよね。
とか、また余計なことばかり考えてしまう。。。 -
弱さを補完しあう関係は終わり自立した人と一緒に歩む関係か。続編があったとは
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良かった!
個人的には前作より好きだ。
奥が深くて、考えさせられる。変わるかどうかは本人次第。 -
なんでか記憶の中では着色されてたなぁ。
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前に進んでいる感じがしないとき、何かつっかえた感じがするとき
ページをめくるとほぐれてくる
It's good to read this book before going to bed.. -
「ぼくを探しに」の続編。
こちらは、「ぼくを探しに」では「かけら」として扱われていた物体が主人公。
比べて読むと、アナザーストーリーのようで楽しい。しかし、それだけでは終わらせてくれないのがこの続編。
個人的には「ぼくを探しに」よりも、こちらの方が強いメッセージ性を感じた。一言で言うならば「みんな違ってみんないい」といったところだろうか(笑)
ひとりでは何もできない、と感じている主人公もさまざまな出会いから少しずつ考え方を変えていき、ビッグ・オーの一言から本当に自ら動き始める。
ビッグ・オーを含め、かけらの出会う(あるいは目撃する)物体たちはそれぞれが個性的で、中にはまるで現在の発達生涯を想像させるようなものもいる。(念のため、付け加えておくと、現在、発達生涯を持つ人間は軽度も含めて6%以上存在すると言われている。差別的な発言だとはとらえてほしくない)
私たちも多種多様な人物や出来事と出会い、成長したり、ときに退行したりする。みためなんて関係ない。大切なのは心だ。行動力が合えればなおさらよい。
そんな風に思わせてくれる絵本だ。