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本 ・本 (421ページ) / ISBN・EAN: 9784061149083
感想・レビュー・書評
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「心あたりのある者は」米澤穂信
古典部の折木奉太郎と千反田えるが放課後聞いた教頭先生の校内放送「10月31日、駅前の巧文堂で買い物をした心当たりのある者は、至急、職員室柴崎のところまで来なさい」をめぐっての推理。これがぴったりはまるのだから・・ 推理する者は論理を積み立ててゆくのね。
「遠まわりする雛」(2007.10角川書店)に収録。初出は 『野性時代』37号(2006年12月号)「日本推理作家協会賞短編部門候補作」となった。
2007.7.10第1刷 図書館詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ホームシックシアター」春口裕子
もし自分が知らないうちに誰かに恨みを買っていたら…
「脂肪遊戯」桜庭一樹
タイトルはブルース・リーの映画「死亡遊戯」のもじりで、コミカルな内容を想像してたけど、実は重い。
少女が脂肪の鎧をまとう理由は、あまりにも哀しい…
「未来へ踏み出す足」石持浅海
カンボジアの地雷除去をテーマにした社会派ミステリー
「落下(おち)る」東野圭吾
ドラマ化もされた「ガリレオ」シリーズの一編。
謎の転落事件におなじみ湯川教授が導き出した答えは?
「オムライス」薬丸岳
シングルマザーが「母」より「女」を優先させる事による悲劇は絶えない。
「よくある事」の一言で片づけないでほしい。
ちなみにこれ、ドラマ「刑事のまなざし」でも映像化されてたんですね。
知らなかった…
「スペインの靴」三上洸
靴職人の狂気を描く
「心あたりのある者は」米澤穂信
アニメ化された「氷菓」より
日常に隠された事件の謎に挑む
「熊王ジャック」柳広司
動物作家シートンの目の前で起きた殺人事件 -
東野圭吾 落下る
ガリレオシリーズの一編。
湯川さんと内海さんが大好きなので楽しく読める。やっぱり東野圭吾は短編のほうが好きだな。
桜庭一樹 脂肪遊戯
以前どこかで読んだことがあった。
嫌いじゃないし、魅力ある作品だと思うけど、いかんせん性的虐待とかそういう類が関連するものはやはり苦手。 -
楽しみにしていたミステリーのアンソロジー。既読が多いものの、大晦日にはよい選択だと思う。
トップは、久しぶりの倉石が登場する「罪つくり(横山秀夫)」。ドラマで見た原作だ。次は既読「ホームシックシアター(春口裕子)」「ラスト・セッション (蒼井上鷹)」「あなたに会いたくて(不知火京介)」と続く。
続く「脂肪遊戯(桜庭一樹)」は途中でねたがわかってしまいひねりもないため面白くない。「標野にて君が袖振る(大崎梢)」は引き込まれたものの、非現実のラストがいやな感じ。
既読の「未来へ踏み出す足(石持浅海)」を飛ばし、「ラストマティーニ(北森鴻)」へいたる。いい話だ。ただ登場人物がわかりにくく、感情移入できないから感動がなかった。
既読の「エクステ効果(菅浩江)」「落下る(東野圭吾)」をすっ飛ばして、「早朝ねはん(門井慶喜)」へたどり着くものの、途中で乗り切れずパス。結末というか殺人動機が不明な「オムライス(薬丸岳)」でがっかりし、好ましくないほうへの大逆転が哀れな「スペインの靴(三上洸)」。そして、ラストは既読の「心あたりのある者は(米沢穂信)」「熊王ジャック(柳広司)」で終わり。
トップバッターがよかったし、飽きたころに既読でページを進めることができたのであっという間に読了。なかなかよかったな。 -
総勢15名のミステリー作家の短編集。
分厚いですし、中は2段方式になっているので
読みごたえはものすごくあります。
ただ、これ系を読みなれてる人はがっかりするかもしれません。
結構、読んでいるのがありました…w
嫌な女、と思ったのは、ホームショックシアター。
その最初の印象が、さらに深まっていくというか
大人として駄目というか…自分勝手な人、という所に到達。
いやでもよく利害関係が一致した夫を捕まえられたものです。
オムライス、も題名はあの美味しいものだというのに
中身はまったく美味しくない…。
シングルマザーになった時、女を取るか母親を取るか。
そこまで女に走りたいのなら、子供を切り捨てるのが
どちらにとっても幸せではないでしょうか?
何にせよ、やはり女は怖いです…。 -
(収録作品)罪つくり(横山秀夫)/ホームシックシアター(春口裕子)/ラスト・セッション(蒼井上鷹)/あなたに会いたくて(不知火京介)/脂肪遊戯(桜庭一樹)/標野にて君が袖振る(大崎梢)/未来へ踏み出す足(石持浅海)/ラストマティーニ(北森鴻)/エクステ効果(菅浩江)/落下る(東野圭吾)/早朝ねはん(門井慶喜)/オムライス(薬丸岳)/スペインの靴(三上洸)/心あたりのある者は(米澤穂信)/熊王ジャック(柳広司)
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と言うわけで、2008年に引き続き2007年。
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お得だ!
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名立たる作家の短編がドシドシ入っている。ドシドシすぎて15番目の作品を読む頃には最初の横山秀夫の話を忘れていた。
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