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本 ・本 (439ページ) / ISBN・EAN: 9784061149090
感想・レビュー・書評
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やはり、薬丸岳さんの夏目刑事のシリーズは何度読んでも良いなと思いました。
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気に入った作品
傍聞き 長岡弘樹
人事マン 沢村 凛 -
ミステリーのアンソロジー
オープニングの「傍聞き(長岡弘樹)」に驚いた。漏れ聞かせるというテーマをこそ泥と娘のダブルで用いたうえ、とてもきれいなオチを準備する。すばらしい作品だ。この作者さんの他の作品をぜひとも味わってみたい。たいへん大きな収穫だ。とても満足。
それもそのはずで、今貸出予約中の「教場」が最新作だと気づく。これも期待できそうだ。
「堂場警部補とこぼれたミルク(蒼井上鷹)」はなかなかユニークだ。解説が多少くどいが、叙述トリック初心者にはわかりやすいかも。
「退出ゲーム(初野晴)」はハートウォーミングだし、会話が楽しくいい感じなんだが、設定についていけない、
「悪い手(逢坂剛)」はあまりに無理が有りすぎる状況が興醒め。つまらないのひとこと。
「選挙トトカルチョ(佐野洋)」もつまらない。なんというか、説明しにくいが、つまらない。
「薔薇の色(今野敏)」は安積班オフスピンもの。なかなかいいな。後味がいい。
「初鰹(柴田哲孝)」は既読。ミステリーって感じじゃないな。
「その日まで(新津きよみ)」は既読。おもしろいけど、脇役の役割がイマイチ。もっと短くていいと思う。
「ねずみと探偵(新野剛志)」は空港というぶたいがわかりにくく、全く乗り切れない。
「人事マン(沢村凛)」は唐突な感じ。ちょっと有り得ないと思うからしらけるかな。
「点と円(西村健)」のプロファイルはおもしろいけど、ストーリーは全く乗り切れない。
乗り切れないままなので音楽の「辛い飴(田中啓文)」もパス。
「黒い履歴(薬丸岳)」に期待したが、ダブルどんでん返しではあるが、あまりに非現実かな。
そんな中、最高に良かった作品が、「はだしの親父(黒田研二)」。ミステリーではないんだが、男三兄弟そして親父の絆がとてもきれいに描かれており、感動。他の作品読みたい。同性兄弟を持たない私は特に感動したな。
「ギリシャ羊の秘密(法月綸太郎)」は法月色濃いミステリー。一発芸の印象でイマイチだけど。
今回はふたりもいい作家さんを発掘できてうれしい。 -
毎年発刊を楽しみにしている本です。
一冊で何回も美味しい思いをさせて貰っている、ありがたいミステリー短編集です。
もちろん今回も充分に楽しませて頂きました。
それぞれに味があり、とても面白かったので本当に得した気分です。 -
(収録作品)傍聞き(長岡弘樹)(日本推理作家協会賞(2008/61回))/堂場警部補とこぼれたミルク(蒼井上鷹)(日本推理作家協会賞候補(2008/61回))/退出ゲーム(初野晴)(日本推理作家協会賞候補(2008/61回))/悪い手(逢坂剛)/選挙トトカルチョ(佐野洋)/薔薇の色(今野敏)/初鰹(柴田哲孝)/その日まで(新津きよみ)/ねずみと探偵―あぽやん(新野剛志)/人事マン(沢村凛)(日本推理作家協会賞候補(2008/61回))/点と円(西村健)(日本推理作家協会賞候補(2008/61回))/辛い飴―永見緋太郎の事件簿(田中啓文)/黒い履歴(薬丸岳)/はだしの親父(黒田研二)/ギリシャ羊の秘密(法月綸太郎)
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全部で15話。
「傍聞(かたえぎ)き」――長岡弘樹
「堂場警部補とこぼれたミルク」――蒼井上鷹
「退出ゲーム」――初野晴
「薔薇の色」――今野敏
「初鰹」――柴田哲孝
「その日まで」――新津きよみ
「ねずみと探偵―あぽやん―」――新野剛志
「はだしの親父」――黒田研二
「ギリシャ羊の秘密」――法月綸太郎
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たくさんの短編が入っていて、
好きな作者を見つけるにはちょうどいいかも。 -
ベストミステリーというだけあってそれぞれ粒ぞろいの短編集.「堂場警部補とこぼれたミルク」が一癖あって面白かった.
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「傍聞き」には星五つです。
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2008年版です。
粒揃いで読み応えたっぷり♪
特に好きなのが「はだしの親父」
これは以前、他のアンソロジーでも読んだことあって
かなり泣けたけど、今回も泣いちゃいました^_^;
著者プロフィール
日本推理作家協会の作品





