ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑 (2012)

  • 講談社 (2012年7月1日発売)
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本 ・本 (351ページ) / ISBN・EAN: 9784061149137

感想・レビュー・書評

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  • オンブタイが好きだった。
    でも私はやっぱり長編のがっつりミステリーが好きだ

  • 超越数トッカータ 杉井光
    オンブタイ 長岡弘樹
    残響ばよえ〜ん 詠坂雄二

  • ミステリ開拓のもと読んでみた。つぎに読みたい作家さんがたくさん!

  • 「現場見取り図」のばかばかしさがけっこうヨカッた( ̄▽ ̄)
    ミステリーとしては「言うな地蔵」に意表をつかれ、「三階にとまる」も面白かった。
    ミステリーっぽくない「残響ばよえ〜ん」がすき。
    普段読まない作者の話しを読めたかな。
    「ビブリア」は本編にチャレンジしたい。

  • 備忘録。

    「望郷、海の星」 湊かなえ
    かなり主人公に感情移入していたのか、ラストにはっとさせられた。
    おっさんのキャラクターがよく肉付けされていて、話の流れをしっかり支えてる。膝を打ちました。

    「三階に止まる」 石持浅海
    個人的にはあんまり好きじゃない。
    ミステリーではなく別ジャンルとして出会ったら…うーん…

    「ダークルーム」 近藤史恵
    好き。
    不思議な恋人の不思議な行動に見えたけど、実はどこにでもいる、等身大の女の子の顔が見えてきたような気がする。きゅん。
    焼きあがった写真を、ぜひ見てみたい!

    「超越数トッカータ」 杉井光
    突拍子もない登場人物の魅力だけで引っ張る作品はあんまり好きじゃない…

    「言うな地蔵」 大門剛明
    これはいい!
    読み終えてみるとよくある話のような気もするけど、まんまとどきっとさせられました。

    「新隠流“月影”」 高井忍
    ストーリー自体の謎と登場人物の謎が絡み合い、どちらも良かったです。
    最後印象に残ったのは人物の謎でしたが、ストーリーの謎は説得力があり、無理やり感がなく、好きです。

    「オンブタイ」 長岡弘樹
    主人公に好感を持てない作品が苦手で…

    「現場の見取り図」 深水黎一郎
    こういうの好き。
    箸休めにクスッ。

    「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」 三上延
    ビブリア古書店シリーズは第一作を読んだだけですが、個人的にはこれが一番好き。
    お父さんとか、お母さんとか、人の心の機微が良い。どことなく初期乱歩短編作品を思わせる空気…ほめすぎ?

    「この手500万」 両角長彦
    いいですね。物語の進行も、結末も私好み。
    欲をいえば、最後のセリフは不要。
    この辺はセンスあるいは好みの問題かな?

    「死人宿」 米澤穂信
    主人公と昔の恋人の思いのやりとりが無駄に重くて不要に感じられたけど、この辺は好みの問題かな?
    解決への流れや決定打となるものは安易で面白みはなかったけど、そこまでの過程は◎
    ラストシーンも、個人的には大満足です。(誤解を恐れず)

    「残響ばよえ〜ん」 詠坂雄二
    古い記憶に残るかすかに謎の香りのするエッセイと、その読者による筆者への謎解き。この構成、面白いかも。
    読んでいる途中で見えてしまったのですが、こういう作品はこのくらいの、「わかる人はわかる」くらいの謎がちょうどいいと思う。
    好印象。


    全体
    特に大きなハズレもなく、するする読める作品集でした。
    ただ、多彩な作品を集めすぎてて、一作一作、どういう想定で読めばいいのか、「真剣に読んだら結末が肩透かし」ということもありましたが。
    嫌いではないです。

  • 13のショートストーリー
    ・いつも3Fで止まってしまうエレベーターの話
    ・誰にもいうなよといったが、本人が言ってしまう話
    ・交通事故の復讐。
    ・ビブリア書店
    やっぱり、米澤穂信さんのが面白かった。

  • 最新のミステリー短篇集。

     普通の善人が織りなす淡い誤解「望郷、海の星(湊かなえ)」。既読の気がする「三階に止まる(石持浅海)」はオチがしょうもないが、最後の一行はいい感じ。そんなことありえないとおもうけれど、悪くない青春物語「ダークルーム(近藤史恵)」。

     タイトルに期待した「超越数トッカータ(杉井光)」はイマイチうすっぺらい。音楽の盗作って実感わかないからかな。次の「言うな地蔵(大門剛明)」は大どんでん返しがきれいに決まる。なかなかいいな。でも「新陰流“月影”(高井忍)」は文体が苦手でパス。

     続いて、「原罪SHOW(長江俊和)」に少し期待したのが間違いだった。さらに「オンブタイ(長岡弘樹)」も限りなくB級。下り坂はまだ続き、「現場の見取り図(深水黎一郎)」は駄洒落としか思えない。sigh

     気を取り直して、ビブリア古書で有名な「足塚不二雄『UTOPIA最後の世界 大戦』(鶴書房)(三上延)」へ進む。登場人物がワールドの中なので読みやすい。ヒロイン栞子の母が気になるが、切れ味は鋭く唸らせる。乗ってきたかなと思って進んだ「この手500万両(角長彦)」は凝りすぎで不発、期待の「死人宿(米沢穂信)」のオチが冴えるが主題というか、トリックはサッパリだ。意外と正統派なのが「残響ばよえ~ん(詠坂 雄二 )」。なかなかいい。もっとすっきりしたエンディングなら、なお、良かったかな。

     総じて、ほぼ満足だ。

  • 13作品の中から個人的に好きなものをあげると、長江俊和さんのと長岡弘樹さんのかな。ちょっとホラー要素のあるダークなものが面白かった。

  • 13人の作家による、短編集。珠玉のミステリーを集めたと謳ってるだけあり、どの話も読みごたえがあり、新たな作家の新規開拓という意味でも一読の価値あり。

  • 【収録作品】「望郷、海の星」 湊かなえ/「三階に止まる」 石持浅海/「ダークルーム」 近藤史恵/「超越数トッカータ」 杉井光/「言うな地蔵」 大門剛明/「新陰流“月影”」 高井忍/「原罪SHOW」 長江俊和/「オンブタイ」 長岡弘樹/「現場の見取り図」 深水黎一郎/「足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』(鶴書房) 三上延/「この手500万」 両角長彦/「死人宿」 米沢穂信/「残響ばよえ~ん」 詠坂雄二

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著者プロフィール

一般社団法人日本推理作家協会。推理文芸の普及・発展を目的とし、日本推理作家協会賞、江戸川乱歩賞の授賞、「推理小説年鑑」などの編纂、機関誌の発行などを主な事業とする。

「2017年 『推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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