- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061149168
作品紹介・あらすじ
豪華競演! 2014年の最上級ミステリーが集結!
過去1年間に発表されたすべての短編推理小説の中から、日本推理作家協会が選び抜いた作品を収録。新鋭からベテランまでキャリアは関係なく、とにかく面白くて優れた短編ばかりを集めました。巻末には福井健太氏による「推理小説・二〇一四年」に加え、推理小説関係の受賞作リストを掲載。ミステリーファンのみならず、入門書にもぴったりな、究極のミステリー・アンソロジー決定版です。
芦沢央「許されようとは思いません」
歌野晶午「散る花、咲く花」
加納朋子「座敷童と兎と亀と」
下村敦史「死は朝、羽ばたく」
白河三兎「自作自演のミルフィーユ」
瀬那和章「雨上がりに傘を差すように」
葉真中顕「カレーの女神様」
東川篤哉「ゆるキャラはなぜ殺される」
東野圭吾「十年目のバレンタインデー」
堀燐太郎「ドールズ密室ハウス」
両角長彦「不可触」
若竹七海「ゴブリンシャークの目」
感想・レビュー・書評
-
一番好みだったのは下村敦史で星5つ。
白河三兎、途中でオチに気づいたものの、読み終わってから前半再読、納得(*^^*)
葉真中顕にはびっくり。両角長彦にもひきつけられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
葉真中顕の『カレーの女神様』が急転直下で面白かった。芦沢央の『許されようとは思いません』は何度読んでも面白い。
-
葉真中顕さんのが一番面白かった。これを読んで、作品読もうと思った。瀬那和章さんのは泣けた。
-
ミステリーアンソロジー。どこから読んでも粒よりです。
お気に入りは若竹七海「ゴブリンシャークの目」。……何これ? これってシリーズになったりしないの? とんでもなくシュールで悪辣で、そしてユーモラスです。嫌だけど、こんな町(笑)。
芦沢央「許されようとは思いません」も印象的。この言葉に隠された意味にはぐっと来ました。でもこういう地域はやっぱり怖い……。 -
面白いものとそうでないものの差がある。東野圭吾は安定に面白い。
-
一行目:「支線へ乗り継いでひとつ目の駅を離れると、途端に景色が山濃くなった。」
趣味まっしぐらで面白かった!
顔ぶれが豪華。
芦沢さんと下村さんが特に良かったかな。
ミステリ熱が再燃しそう。 -
久しぶりのアンソロジー
「許されようとは思いません(芦沢央)」は新鮮だがすっきりしないのはなぜだろう。アイデア先行型すぎる気がする。
「散る花、咲く花(歌野晶午)」のどんでん返しはいい味だ。でも男って女好きだなぁと感心する。
「座敷童と兎と亀と(加納朋子)」は良い話だね。軽くて読みやすい。
「死は朝、羽ばたく(下村敦史)」のどんでん返しというか二重底には感嘆。伏線がピタリと決まる素晴らしいストーリー。死刑囚の最後の行動に考えさせられる作品だ。
「自作自演のミルフィーユ(白河三兎)」には驚いた。浮気がバレた主人公。なぜバレたのか?息詰まる時間経過がとても良い。この状況には陥りたくないが、浮気相手が女子大生ってのは妬みしかないから、感情移入は極小レベル。
「雨上がりに傘を差すように(瀬那和章)」で描かれる女子大生の成長はハートウォーミング。オチが美しくないが、地方から都会に出てきた女の子には頑張ってほしいな。
「カレーの女神様(葉真中顕)」は面白いけど他の作品を読みたいとは思わないな。でも極端な話を書き分けるとができる作者のパワーに感心するね。
「ゆるキャラはなぜ殺される(東川篤哉)」は好みではないからパス。
「十年目のバレンタインデー(東野圭吾)」は上質のミステリーだ。犯人が女にもてるのが悔しいけど。
「ドールズ密室ハウス(堀燐太郎)」の主人公がもてるのが悔しいが、密室殺人ものは久しぶり。トリックは低質だが楽しめたかな。
「不可触(両角長彦)」の不思議な魅力はなかなかのものだ。ロシアンルーレットってルールがあるとか知らなかった。
「ゴブリンシャークの目(若竹七海)」 は流し読んだからか意味がわからなかったよ。 -
2015.7.17.芦沢央「許されようとは思いません」歌野晶午「散る花、咲く花」加納朋子「座敷童と兎と亀と」下村敦史「死は朝、羽ばたく」白河三兎「自作自演のミルフィーユ」瀬那和章「雨上がりに傘を差すように」葉真中顕「カレーの女神様」東川篤哉「ゆるキャラはなぜ殺される」東野圭吾「十年目のバレンタインデー」堀燐太郎「トールズ密室ハウス」両角長彦「不可触」若竹七海「ゴブリンシャークの目」日本推理協会が選んだ2014年の最上級ミステリー。特に最初の四作品が面白かった。芦沢さん作品は、閉鎖的な村が本当にいやらしく描かれていて祖母の気持ちが生々しくとても印象に残った。歌野晶午さんは日常系でインパクトは少ないもののお得意の意外な結末が冴えていた。加納朋子さん作品は以前トオリヌケキンシで読んでいたがあらためて独立して読むとストーリーの意外性、読後感とも非常に印象的だった。そして一番印象に残ったのは下村さん作品だった。意外な結末、そしてこころに染み入る秀作だったと思う。
-
【収録作品】「許されようとは思いません」 芦沢央/「散る花、咲く花」 歌野晶午/「座敷童と兎と亀と」 加納朋子/「死は朝、羽ばたく」 下村敦史/「自作自演のミルフィーユ」 白河三兎/「雨上がりに傘を差すように」 瀬那和章/「カレーの女神様」 葉真中顕/「ゆるキャラはなぜ殺される」 東川篤哉/「十年目のバレンタインデー」 東野圭吾/「ドールズ密室ハウス」 堀燐太郎/「不可触」 両角長彦/「ゴブリンシャークの目」 若竹七海