ザ・ベストミステリーズ2016 (推理小説年鑑)

制作 : 日本推理作家協会 
  • 講談社
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本棚登録 : 61
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061149175

作品紹介・あらすじ

2015年ミステリーの最高峰!
過去1年間に発表されたすべての短篇推理小説の中から、日本推理作家協会が選び抜いた至高の作品だけを収録。新鋭からベテランまでキャリアは関係なく、とにかく面白くて優れた短篇ばかりを集めました。作家のアイディアと技とたくらみが詰まっています。
巻末には「推理小説・二〇一五年」に加え、推理小説関係の受賞作を網羅したリストを掲載。
ミステリーファンだけでなく、入門書にもぴったりな、ミステリー・アンソロジーの完全保存版です。

感想・レビュー・書評

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  • 法月綸太郎の『赤い部屋異聞』の中の短編『砂時計の伝言』の本人解説で、『十五秒』に触発された作品と説明があって、気になったので読んでみた。読むのはその一篇だけでもいいかな、と思っていたけど、どれも面白かったので、結局全篇読んだ。
    『ババ抜き』が1番切れ味鋭い逸品かな。

  • 世にも奇妙な物語の原作となった「十五秒」が読みたかった。なかなか面白い話が載っています。

  • 「十五秒」と「グラスタンク」がよかった。
    どんでん返し物が好き。

  • どれをとっても面白い、読み応えたっぷりのミステリアンソロジー。
    お気に入りはやはり若竹七海「静かな炎天」。とてもさりげない「事件」なのだけれど、描き方があまりに見事。ユーモラスな読み口も大好きだなあ。
    初見の作家さんでは榊林銘「十五秒」が面白かったです。まったくもってスリリングで、読む手が止まらない一作。加害者と被害者の凄まじい攻防戦、なのにたった十五秒って。そしてラストの着地もとても綺麗でした。

  • 2016.11月2日読了.大石直紀「おばあちゃんといっしよ」詐欺師のおばあちゃんと四歳の時から育てられた主人公。詐欺といっても京都の橋の上で財布を落としたからバス代だけ貸して欲しいという。それなりの収穫はあり、おばあちゃんとの楽しい生活はつづいていたが、ある日突然ある女のせいで終わりになったプロローグ。そして描かれる新興宗教を舞台に詐欺で儲ける女。結末に唸らされた。永嶋恵美「ババ抜き」会社で三婆と称される古参の女子社員三人組金井、三枝、そして私。負けた人間が秘密を打ち明けとるルールでババ抜きならぬジジ抜きに興じる。和やかなようで恐ろしい内面が描かれる。秋吉理香子「リケジョの婚活」なんとしても結婚にこぎつけたいと婚活番組に出演した後藤恵美。理系のあの手この手の手法で本命の舘尾典彦のハートを射止めようとするのだが…。これも結末に唸らされる作品。芦沢央「絵の中の男」焼死した息子の絵を1年描き続けた後、再び絵筆を持てなくなった画家との麻宮二月。再び描くように夫ち責められ、夫を殺害してしまう。その事件の驚くべき真相。伊吹亜門「監獄舎の殺人」明治維新間もなくの京都の監獄で死刑執行の朝に毒殺された元長州藩士平針六五。死刑執行人は平針を親の仇と討とうと狙ってきた円理京という青年とまで決まっていた。死刑になる人間をなぜわざわざ殺したのか。当時の死刑の有り様が真相に関わるところが興味深かった。…大沢在昌「分かれ道」張り込み途中で福島から母親を探してやってきた少女と鮫島の関わり。小林由香「サイレン」犯罪者から受けたおなじことを刑罰として執行できる平等応報罪業法通称復讐法が合法化された世の中。息子を殺した被告をこの法律によって死刑に処そうとする父親を描く。どんな方法で復讐しても決して殺された人間は帰ってこない。やり場のない気持ちをどこに持っていったらよいのか、考えさせられた。榊林銘「十五秒」撃たれて瀕死の私。死神から死ぬまで15秒の猶予を与えられ、その時間で犯人を見、ダイイングメッセージを残そうとする。発想が斬新で面白かった。永瀬隼介「凄腕」法に触れるギリギリの範囲、いや踏み込んで強引な捜査をするマルボウ担当の桜井と組むことになった新人刑事の高木。強引な捜査をする桜井の背景。柚木裕子さんの孤狼の血を読んだばかりだったので既視感を覚えた。作家さんが描くマル暴担当ってワンパターンだなとは思った。いわゆるヤンチャへの憧れがあるのだろうか…。南大沢健「二番札」タレコミにより談合が疑われる入札に翻弄される主人公野間と県庁。いざ入札が行われ意外な結果となる。そしてそれち導いた意外な人物。入札、談合、役所での出世争いなど題材が面白かった。若竹七海「静かな炎天」古書店に事務所を置く葉村晶に次々持ち込まれる依頼、息子を事故に合わせた加害者の素行調査、相続にまつわる行方不明の親戚の所在調査、振り込め詐欺らしい電話でかかってきた電話の声が昔の知り合いの子供に似ているからその子の消息を調べて欲しい、それらは全て近所の人々からの依頼だった。訝しく思う葉村の元に大量の古書を買い取らないかとの依頼も来て…。タイトルと話しがこんなにもしっくりくる作品はなかなかないと思った。ベストミステリーの中で一番のお気に入りの作品。全ての作品、それぞれの趣向、とっても面白かった。

  • 佳作揃いで楽しめたぞ!

     若竹作品がさすがの筋書き。探偵を不在にすることが目的だとは! その他の作品もとても楽しめた。

     これというのは無かったけど、冒頭の大石直紀氏の「おばあちゃんといっしょ」の叙述トリック?はおもしろかった。また、日野草氏の「グラスタンク」はスーパー JK が地に堕ちてって筋書きが妙に違和感あったなぁ。モテない男のひがみかなぁ。

  • (収録作品)おばあちゃんといっしょ(大石直紀・日本推理作家協会賞(2016/69回))/ババ抜き(永嶋恵美・日本推理作家協会賞(2016/69回))/リケジョの婚活(秋吉理香子・日本推理作家協会賞候補(2016/69回))/絵の中の男(芦沢央)/監獄舎の殺人(伊吹亜門)/分かれ道(大沢在昌)/サイレン(小林由香・日本推理作家協会賞候補(2016/69回))/十五秒(榊林銘)/凄腕(永瀬隼人)/グラスタンク(日野草・日本推理作家協会賞候補(2016/69回))/二番札(南大沢健)/静かな炎天(若竹七海)

  • 【収録作品】「おばあちゃんといっしょ」 大石直紀 第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞/「ババ抜き」 永嶋恵美 第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞/「リケジョの婚活」 秋吉理香子/「絵の中の男」 芦沢央/「監獄舎の殺人」 伊吹亜門/「分かれ道」(新宿鮫シリーズ) 大沢在昌/「サイレン」 小林由香/「十五秒」 榊林銘/「凄腕」 永瀬隼介/「グラスタンク」 日野草/「二番札」 南大沢健/「静かな炎天」(葉村晶シリーズ) 若竹七海

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著者プロフィール

一般社団法人日本推理作家協会。推理文芸の普及・発展を目的とし、日本推理作家協会賞、江戸川乱歩賞の授賞、「推理小説年鑑」などの編纂、機関誌の発行などを主な事業とする。

「2017年 『推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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