歴史から何を学ぶか (講談社現代新書 216)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061156166

感想・レビュー・書評

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  • 歴史学と教養の結合を重視しているようだが、一般の人々が物語的歴史や教訓的歴史を求めていないというのは認識が甘いような気がする。約50年前の本だが、現在では歴史学者と一般人(歴史学と教養)との乖離はさらに広がっており、課題は大きくなっているのではないだろうか。大変真面目な本で読み応えがあるのだが、さすがにソ連崩壊は予見できなかったようで、未来を予想する事の難しさを感じさせられた。

  • 歴史学の基礎理論について、やさしく解説した本です。

    出来事と叙述の間の循環についての問題や、歴史における法則や価値の問題、英雄的個人の役割などを、分かりやすく説き明かしています。ただ、かなり古い本なのでアクチュアルな問題には触れられていません。現在では小田中直樹の『歴史学ってなんだ?』(PHP新書)の方が親しみやすいのではないかと思います。

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著者プロフィール

1913年、京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。東北大学教授を経て、東北大学名誉教授。文学博士。著作に『教養としての世界史』(講談社現代新書)、『現代ヨーロッパの歴史家』(創文社)、『ヴェーバー・トレルチ・マイネッケ』(中公新書)、『マキアヴェリズム』(講談社学術文庫)、『歴史学の遠近』(東北大学出版会)など著書多数。2004年没。

「2022年 『1冊で読む 世界の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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