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本 ・本 (175ページ) / ISBN・EAN: 9784061157453
感想・レビュー・書評
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借り物。
カラマーゾフの兄弟でスメルジャコフが言っていた、賢い人とはちょっと話をしただけでも面白い、というのが印象。 -
(2003.11.18読了)(2003.11.08購入)
副題「天才哲学者の思い出」
ルードウィヒ・ヨーゼフ・ヨハン・ウィトゲンシュタイン
1889年4月26日 ウィーンで産まれる
1903年 この年(14歳)まで家庭教育で育った
リンツ高校入学
1908年 イギリスへ 航空工学の研究
1911年 トリニティー・カレッジ入学
1914年 第一次大戦 オーストリア軍に志願し戦線へ
1918年 「論理哲学論考」完成 1921年発表
1920年から26年まで 小学校教員等
1929年 哲学へ復帰
1939年 第二次世界大戦 志願して看護兵となる
1951年4月29日 イギリス、ケンブリッジでガンのため永眠
この本は、二部構成になっている。
「第一部 回想のウィトゲンシュタイン」は、ノーマン・マルコムさんのウィトゲンシュタインについての回想になっている。1938年から1951年までの交友の様がつづられている。一緒に過ごした時は記憶を呼び起こして、離れて暮らしていた(マルコムはアメリカの人)時は、手紙の引用でつづっている。ウィトゲンシュタインの哲学以外のところを知るには非常にいい本だと思う。哲学について知りたい場合は他の本に当たったほうがいい。最近いっぱい出ている。
幾つかのエピソードを紹介しよう。
●講義
講義は、下準備もノートの類もなしに行われたという。理由は、かつてノートを準備して講義してみたが、ノートを読み上げると「言葉は生命を失った死骸のように」感じられたからだという。だから、講義の初めに前回のまとめを簡単にやって、そこから新しい思索に入って考えを進めるというやり方だったという。真剣勝負の2時間だったので、終わると消耗してしまうので、映画館へ行ってリフレッシュしていたそうだ。
●哲学について
「哲学上の疑いにとらわれている人は、部屋の中に閉じ込められて、どういう風にして抜け出せばよいかわからない人に似ている。窓から抜け出そうとしても窓は高すぎる。煙突は狭すぎて出られない。そういうときに、もし180度後ろを向くと、ドアが初めからずっと開きっぱなしだったことに気が付く!哲学もこれと同じだ。」
「問題は新しい見聞を持ち出せば解けるのではなく、われわれがとうに知っていることを整理してまとめれば解決される」
(これは、哲学に限ったことではないかもしれない。)
●生き方について
先輩のムーアさんが、脳溢血に罹り医者から興奮しすぎたり疲労しすぎたりしないように注意を受けたので、ムーア夫人は、哲学の議論を一時間半以上は誰ともやらせないように制限したそうです。それに対するウィトゲンシュタインの考え方は、興奮しすぎたり疲れたりして脳溢血を起こして死ぬとしても好きな議論を続けるべきだというものだったそうです。(あしたに道を知らばゆうべに死すとも可なり。ということ)
●好きな作家、等
トルストイ、ドストエフスキー、ショーペンハウエル、キェルケゴール、・・・
(「MARC」データベースより)amazon
師として友として哲学者として、強烈に生を駆け抜けたウィトゲンシュタインの肖像を、教え子が愛情溢れる筆致で描く。同じく弟子だったG.H.フォン・ライトによる小伝も併録。
ノーマン・マルコムの作品





