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本 ・本 (187ページ) / ISBN・EAN: 9784061157996
感想・レビュー・書評
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社会科学は価値から自由ではない。社会科学は一定の人間像(価値)を可能にする社会を探求するもの。価値判断から自由であるとは、将来への発展を拒否して、保守的価値を支持すること。p.54
社会は人と人との関係であり、実体としては存在しない。p.65
反体制をかかげる革新政党のなかに、独裁的な指導部や、失業を恐れて党に異議申し立てをしない専従党員ができあがると、これはもはや体制側の官僚や職業人とかわりがない。p.142詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。
コメ欄より:
私が推薦したいのは、水田洋先生が書かれた、社会科学の考え方です。
平に書かれてあり、高島善哉先生の社会科学入門を読む前に見ておくべきです。オマエのような感情だけで生きてるバカにさえわかるように、科学的に物事を見るとはどういうことかが説得的に 書いてあります。
ここで紹介された3冊よりも具体と抽象のバランスが 良いので、読みなさい
https://youtu.be/zW1jx6LS4ko?si=EpTXRbzGwUm9u9fN -
社会の中に生きる個人が、社会についての知識の獲得をめざしあるべき社会像を示す「社会科学」と呼ばれる営みに参与することの意義を、理論的および歴史的な観点から考察した本です。また後半では、同様の観点に立って知識人論が展開されています。
専門用語の使用は避けられており、平易な言葉で説明がされてはいますが、理論社会学の基礎論ともいうべき内容なので、それなりに立ち止まって考えながら読まなければならない箇所もあるように思います。
内田義彦も『社会認識の歩み』(岩波新書)で同様の試みをおこなっていますが、内田が社会思想史をたどることで問題に対する答えを探っているのに対して、本書ではストレートに著者の社会観が語られ、そこから答えが導き出されているように感じました。
著者プロフィール
水田洋の作品





