知的生活の方法 (講談社現代新書)

著者 : 渡部昇一
  • 講談社 (1976年4月23日発売)
3.65
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061158368

知的生活の方法 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • ちょっと古めだが、学者や知的探求者を目指す人々に対するアドバイスをまとめた本。携帯もインターネットも存在しない年代の本なので、(おそらく)我々が最も時間を奪われるであろう、インターネット関連の話が語られていないのは誠に残念だが、基本的な思想は今現在まで通用するものだと思う。
     特に、知的探求者たるもの本を絶えず買うべきという姿勢は感銘を受けた。また、本棚に並べられている本は絶えず新陳代謝されるべきで、そうでなければ知的成長は見られない、という主張には、個人的に新しく感じるものがあった。もちろん、本を読んでいない人がいくら本を集めても無駄だとは思うが、その人の本棚を見れば、その人の思考や人格もなんとなく透けて見える時があるので、その主張は面白い。
     
     一読しておくには、面白い本である。ただし古い。

  • 正直、鼻につくことや、???なところも多かった。でも、参考になることも多かった。「金は時なり」には目が鱗だった。全体としての「知的生活」には見習いたいところが多かったので、できるところは見習ってみたい。

  • 本を買いつづける事は、知的生活者の頭脳にとっては、カイコに桑の葉を与えつづける事に匹敵する p92 (自分への言い訳)
    カードを作って較べながら考えていれば、偉い学者もその著書の中でいいかげんなことを言っているのに気づくだろう。そこが論文の出発点になる p130

  • 知的に生きることをここまで考えて抜いている人がいることに感心した.
    いくつかまねをしたいと思ったが,凡人が中途半端にしてもかっこわるそう.
    最後の節にもあるが,自分の能力に応じて知的生活と家庭生活の両立を図るのが良い生き方だと思った.

  • 知的生活、それはたとえ研究者や教授など知的職業についていないとしても、毎日本を読み、毎日自分の頭で思索する孤独な時間を持つこと、そしてそれを生活そのものにまで習慣化すること、と定義づけて、いかにしてそんな生活を守るか、を古今東西のさまざまなエピソードを駆使して書いています。一番いいなと感じ、心に留めておきたいと感じたのは「知的正直(インテレクチュアル・オネスティ)という考え方。「わからない」ことを怖れない、わかってもいないことをわかったふりをしない、自分が納得しないものを、世間が面白いというからといって自分も安易になびかない、などなど。「知的生活で生産性を上げて、年収○倍を目指そう!」というような、ありがちな「他者評価を高める」系のノウハウではなくて、「内なる知的生活を死守するために、時にはいかに貧乏に耐え、いかに空間を作り、いかに時間を使い、いかに生業と両立するか」という、とことん「自己充実」の人生哲学であるところが、好ましいです。身銭を切って本を買え、というくだりなども面白い!知的生活にとって結婚と家庭は足かせである、という主張にはさすがに失笑ですけれど。

  • 文句なく五つ星。高校時代に読んで感銘を受け、以後覚えてるだけで七回は読んだ本。知的生活に憧れた。四十を過ぎてまた読みたくなった。フォトリーディング。目次を読んだだけで何が書いてあるか思い出せる。高速リーディング。面白かったが、かつて七回目位で感じた「もう十分」と言う感覚も感じた。

  • 知的たることについて、心情の在り方からかなり具体的な生活方法まで、書かれている。

    「男も女も、十全なる知的活動を維持するには、結婚しても軽々に子供をつくるべきではない」「「わからない」に耐える」「「ほんとうにわかることを重んずる」という、本来はけっこうな心構えは、時には、「わかることを怖れる」というノイローゼ的な段階に至りやすいものである」「一つのセンスにコミットする」「知的な努力を(いったん)やめて、しばらく無努力の状態にもどることである。長期にわたって知的生活を送ることに成功した人は、本能的に健全な退行、つまりコウスティングをしている」「もし、論文を読み論文を書く人で、しかも都会に住んでいる人で、かつ低血圧型の人ならば、夜型の方が良い」「時は金なりではなく、金は時なり」「夫婦の専門が同じであれば、夫より妻がすぐれていることがはっきりする場合は、危険が生ずる」

    時代も古いし、説教臭いところも多々あってなかなか受け入れがたいように思われるが、それでもなお読ませるのは、筆者の体験に基づく、身の丈にあった話のみを語っているからだろう。試しにいっちょ実践してみるか、と読者に素朴に思わせる。

    ところで、この本は神保町で200円で購入したものであるが、昔の知識人による名言が書かれれた古いしおりが、たまたま挟まっていた。「ある書物が楽しくよめる条件として、その書物は、あなたに対してなんらかの直接的意味をもっていなければならない」。イギリスの作家サモセット・モームによる言葉である。この本によく似合う一言であった。

  • 永遠のベストセラー
    現代の日本国に於いて基準となるものです。というかなってます。
    当時のヒルティ「知的生活」になるでしょう。
    この著作を抜きにして啓発本は語れないと思いますが。
    何時かは突き当たるものでしょう。
    電算機隆盛の今の時代は果たしてどうなるのでしょう。
    渡部氏が御壮健でいらしたらどういう答えが聞けるのでしょうか。

  • 文句なしの名著。とりあえずみんな読もう。

    p160 ハトマン「知的生活(intellectual life)」:人生を空費させる最も大きな敵は、「下手な勉強」

    これにはドキッとした・・・

  • タイトルから、いかにも「インテリ向け」という印象がしたが、そうではないという誤解がないような配慮を冒頭に記している。まだインターネットがない頃の本。後半の書斎スペースや家族との時間を持ちながら読書時間を捻出する課題については、インターネット、ネット書籍などが解消してくれる気もした。
    個人的に、著者や歴史の教科書に出てくる偉人にも「退行」となる行動はある意味必要だったということに衝撃を受けた。自分の生活パターンや脳の働き方について考えるきっかけをもらった。

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