1973年のピンボール

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  • 講談社
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本棚登録 : 830
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061168626

感想・レビュー・書評

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  • (2013/10/16読了)
    70年代三部作の第二弾。 「ダンス・ダンス・ダンス」では、すでに死んでいる、主人公の友人であった鼠が、この本では主人公。
    一人称が僕だったり鼠だったり。時間も前後しているので、僕=鼠なのかまだよく分からない。
    鼠自身も不安定で、文章も時系列に流れていかないので、読中の読後も不安定な気持ちに。
    鼠が向かった先は生か死か。

  • ピンボールにまつわる話は印象的で、単純に雑学としても面白く、そこだけは印象に残った。

    「風の歌を聴け」でも思ったが、この1970年代前後の空気感が全く伝わってこない。
    なぜか時代を感じさせない。
    当時の時代を象徴するような固有名詞が散らばっていたりするのに、全く70年代らしさみたいなものを感じなかった。
    他の小説では、読んでいればある程度年代がわかるものだが、この小説はタイトルが1973年だから70年代ころの話なんだと始めてわかる。
    もしくは、誰かが年代についてしゃべったりしない限り、全くわからない。
    自分の知識の無さのせいなのかもしれないが、自分にとってこれほど時代の空気感を感じさせない小説は初めてだと思った。

  • 井戸、象、影、ピンク、ラバーソウルetc.

    村上さんの他の本にも出てくる言葉にドキドキした。

    僕は、まったく一人前とは言えないが一応これでも男なので、村上さんの言葉にただうっとりしているわけにもいかない。なんとか、その哲学の一辺でも身に付かないものかと、ついつい足掻いてしまう。

    でも、まあ以前よりは心をザワつかせずに読めるようになったのは、最近すこしは身の程を弁えられるようになったからだろうな。

    羊をめぐる冒険が楽しみだ。


    Mahalo

  • 初の村上春樹作品。平易な文章だからすっと入ってきた。鼠の話の空気感が好きだな。シリーズものみたいだから、他のも読んでみます。

  • 外から見た分には
    何の変哲も無い毎日を過ごしている様
    だが、
    本人たちの中では
    1973年が人生のターニングポイントだった。

    という事なのか?

    「羊をめぐる冒険」を
    読んでいなかったら、相当意味不明な一品。

  • なんとも言えない淋しさが残る。
    「ねえ、誰かが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」(p163)のところでなぜだかいつも泣きそうになる。

  • 前作『風の歌を聴け』の続編にして、三部作の二作目。
    印象に残ったのは僕の双子の姉妹との不思議な生活。とくに配電盤のお葬式。
    これまたさらさらと読めた。
    後に残るものがあったかといえばどうかわからない。

  • さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り――。

  • 今更ながら村上春樹さん初読みです。
    かなり好き嫌いが分かれる作家さんなのかなとレビューなどで感じてましたが「なるほど!」

    取りあえず序盤は入り込みにくい。でも、慣れてくるとこんな感じもいいねと。
    物語性や娯楽性よりも独特な世界観を重視する人にお勧めな感じです。

  • 「羊男…」を読む前にとりあえず…

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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