1973年のピンボール

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 915
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061168626

感想・レビュー・書評

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  • よしだたくろうの『ペニーレインでバーボンを』を歌いましょう。夢と希望のハタチには、ちょっと怖い小説。
    久しぶりに読んだ・・・

  • 2回目
    いつも流されるように読んでいるから、これは一体どういうことなのか、とか何を例えてるのか、とか考えながら読んだせいかあまり頭に入らなかった
    流されるように読んだ方が楽しい本なのかもしれない

  • 村上ワールド再廻り。 僕。鼠。双子の女の子。配電盤のお葬式。ジェイ's バー。
    出版社/著者からの内容紹介
    僕たちの終章はピンボールで始まった。雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……青春の彷徨は、序章もなく本章もなく、いま、終わりの時を迎える。新鋭の知的で爽やかな’80年代の文学。
    この倉庫での彼女(ピンボール)との邂逅場面の清潔な甘美さと知的なセンチメンタリズムは上等でとても筆舌に尽くし難い。さらに重要なのは、〈僕〉がその体内にとりこんだピンボール・マシン=外国との、やさしく堂々とした結着のつけ方である。希望、絶望、おごり、へつらいなど、いかなる色眼鏡もなく、この20世紀のコッペリアと一体化し、そして突き離しながら、〈僕〉は、自分と彼女がどう関わり合っているかをたしかめる。こうして〈僕〉はゆっくりとした歩調を保ちながらなにものかになって行くのだ。主人公が海外渡航しない「海外渡航小説」の、これはみごとな収穫といえるだろう。──井上ひさし(朝日新聞文芸時評より)

  • 僕と鼠と双子の女の子とピンボールと電話がいっぱいかかってくるお姉さんがぐるぐる。相変わらず不思議。でもひきこまれて、その世界にずっと浸かってる。

  • リプレイ、リプレイ、リプレイ…。
    そのものが永劫性を目指しているのかもしれない。

    自己表現ではなく、自己変革。
    エゴ拡大ではなく、エゴ縮小。

    そして分析ではなく、包括にこそピンボールの目的はある。


    金と、貴重な時間を割いて無駄なプライドを得よう。

    ハヴ・ア・ナイス・ゲーム。

  • これも本当に面白い。

  • 双子と配電盤と相棒。

    青春の残り香の漂うパラレルワールド。

  • 20年近く前に読んだのかもしれないが、再び手に取る。思えば遠くまで来たものだ。

  • 倉庫の描写が頭にこびりつく。
    彼の作品で一番好きな話。

  • 村上春樹の第二作品ということでしたが、やはり私がこれまで読んだものよりは若干の読み辛さを感じました。しかし、鼠の苦悩の様子などがわかり、これで『羊をめぐる冒険』に関する理解が深まったような気がします。ピンボール探しはちょっとあっさりしすぎていたような気もします。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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