1973年のピンボール

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 830
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061168626

感想・レビュー・書評

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  • もう何度読んだことだろう。

    それでも何だかやっぱりいい。
    ストーリーとか、ではなくこの文体やリズム、空気感とかが好きだ。

    中でもピンボールの(彼女)との親密さが、温かくもあり、切なくもあり、悲しくもあり。

  • 村上春樹の初期三部作の一つ。
    学生運動バリバリでもなく、シラケまっしぐらでもない、自分のアイデンティティを模索していく70年代の若者像というやつなんだろうか。
    あっさり読めるけど、読んだあとに何かモヤッとする。不思議な本。

  • 「好きな作家は?」と聞かれたら、
    村上春樹の名前を必ず挙げる私だけど・・・。
    何かの本に「好きな作家というなら、全ての著書に目を通してから言え」みたなこと、書いてあったっけ。
    そういえば、私は村上春樹の初期の作品に全然目を通していないな、と思い至って、手に取ってみたのが、この本。

    何の予備知識もなく読み始めたけど・・・
    うーーん、難しかった!!
    「難しい」って、どの村上作品もたやすく読み解けるってことはないかもしれないけど、
    何て言うのかな、
    字面をつらつらっと読んでいっても、むくむく立ち上がってくるものがない、
    よーく咀嚼しながら読まないと内容が入ってこない、という感じ。
    初期の作品だから特にそう感じるのかな、と思った。

    作品の冒頭に「直子」の文字が出てきてビックリ!
    これは『ノルウェイの森』と世界観を共有しているのかな?と思い、『ノルウェイ~』のあらすじも頭の中で手繰り寄せがら読んだ。
    とすると、これは主人公の再生の物語なのか??

    とにかく、ぱっと読んですとんと落ちてくる話ではないということだけはよーく分かったので、
    この作品について持論を展開できるようになるには、何度も読み返さないと無理だなー。

    難解と言われる村上作品だけど、近年の作品群の方が格段に読みやすい(私にしてみれば、だけど)。
    村上さんの作家としての成熟と読者への思いやりによるのかしら・・・。

  • 井戸、象、影、ピンク、ラバーソウルetc.

    村上さんの他の本にも出てくる言葉にドキドキした。

    僕は、まったく一人前とは言えないが一応これでも男なので、村上さんの言葉にただうっとりしているわけにもいかない。なんとか、その哲学の一辺でも身に付かないものかと、ついつい足掻いてしまう。

    でも、まあ以前よりは心をザワつかせずに読めるようになったのは、最近すこしは身の程を弁えられるようになったからだろうな。

    羊をめぐる冒険が楽しみだ。


    Mahalo

  • なんとも言えない淋しさが残る。
    「ねえ、誰かが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」(p163)のところでなぜだかいつも泣きそうになる。

  • 子供の頃、
    友だちの住んでいたマンションの1階に
    アーケードゲームのメンテ会社があって。

    ピンボールマシーンでよく遊ばさせもらいました。

    この小説を読んだとき、
    どうしても、そのイメージと重なって、
    ピンボールの不気味な存在感がリアルだな、と感心しました。

    高校生だったボクにとっての、
    村上春樹さんは「僕と鼠の3部作」がすべてでした。

    本作は、その2作目。

  • 寂しいときに読みたくなる。

  • 前作『風の歌を聴け』の続編。
    物語は1973年の9月に始まり
    「僕」と「鼠」の会話がパラレルに進行します。
    3フリッパーのスペースシップという
    ピンボールマシンとの親密な関係。
    学園紛争の時代背景。
    ガールフレンドとの学園生活。

    大切な何かを探し求める「僕」
    大切なものは見つかるのか?

    随所に仕掛けがありそうな村上ワールド。
    若い感性で描くこの3部作は必見です。

    過去に読了。

  • なぜ今また読んでいるのだろう・・・と思いながら読みました

  • よしだたくろうの『ペニーレインでバーボンを』を歌いましょう。夢と希望のハタチには、ちょっと怖い小説。
    久しぶりに読んだ・・・

著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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