四次元の世界: 超空間から相対性理論へ (ブルーバックス 142)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061177420

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に、ブルーバックスシリーズでは初めて読んだもの。もともとは、「四次元」という神秘的な響きに魅かれて手に取ったのだが、この一冊で一層物理や数学が好きになったように思う。教科書や参考書の類以外では、初めての本格的な科学啓蒙書だった。
    内容は、前半が幾何学に関するもので、後半が相対性理論という構成である。高校の頃は、「ムー」などのオカルト雑誌にも興味があり、超古代文明やUFOに興味があったので、本書のタイトルからそんなものを期待していた部分もあったかもしれない。実際、プロローグがトンデモ話で始まるので、読み始めはその手の本のように勘違いしたのだが、著者はもちろん物理学者であるので、読み進めていくうちに学校では習わない興味深い内容にはまっていく。説明がわかりやすく、文章も面白いので、高校生でも相対論の面白さを実感できる入門書ではないだろうか。
    何度読み返しても面白いと感じる一冊だ。

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 【配置場所】工大新書B【請求記号】421||T【資料ID】19303575

  • 読了日不明。登録しようとしたら新装版というのが出てきて、そっちもかなり気になる。次元とはなにかという問いに始まり、四次元空間の性質や空間の"曲がり"、光の性質へと話題は掘り下げられ、非ユークリッド空間の描写に至るまで、機知に富んだ文章で綿密に書き上げられている。エピローグも名文。にしても、著者の都筑卓司氏が逝去されてから、もう十年経つのか……

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著者プロフィール

1928年浜松市生まれ。海軍兵学校、旧制一高から東京文理科大学物理学科へとすすみ、同大学院では統計力学を専攻。物理学の全分野にわたって幅広い知識をもつ。横浜市立大学で教鞭をとり、同大学名誉教授。研究者ではあるが、専門分野以外でも多芸多才。国内の写真なら、一目見て何県何市かがわかるという。ブルーバックスの著作は『四次元の世界』『10歳からの相対性理論』『マックスウェルの悪魔』など17冊(うち共著1冊)。累計300万部を超える。2002年7月惜しくも逝去された。

「2019年 『トポロジー入門 奇妙な図形のからくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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