暗号の数理 作り方と解読の原理 (ブルーバックス)

  • 講談社 (1980年1月1日発売)
3.33
  • (1)
  • (2)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (222ページ) / ISBN・EAN: 9784061180215

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 京大名誉教授の一松先生による公開鍵暗号の解説本。本当に公開鍵暗号が生み出された時期の本で、公開鍵という奇想天外なアイデアにハードウェアが追いついていない状態なのだが、著者はいち早くその重要性に気付き記している。開ける鍵と閉じる鍵を分けて、数式での原理も上手く説明できているが、やはりブルーバックスだけあって読者にはある程度の数学知識は必要だろう。
    まさかここからインターネットが普及し公開鍵が世界標準になるとは著者含め誰一人想像しなかっただろう。そう考えるとUNIVACとか使ってた時代に書かれたこの本の歴史的価値は高い。

  • 私のブルーバックス積読シリーズの一つ。
    改訂版も出ており、初版は50年近く前の本。中古で買ったのだろう。記憶にはないが。
    前半は暗号史やエピソード集。歴史だったり社会科学的な話。後半は公開鍵暗号についてで、比較的深い数学的議論も含まれる。文系読者は「後半は訳分からん」となるのが想像つく。

    公開鍵暗号の文章での説明は一番しっくり来た気がする。何度も習っているし、分かったつもりでいたが、この文章が私は一番しっくり理解できた。
    ということで、古い本だが星4つ評価。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

京都大学名誉教授、理学博士。1926年 東京都に生まれ。東京大学理学部卒業。立教大学助教授、東京大学助教授、立教大学教授、京都大学教授、東京電機大学教授などを歴任。

「1971年 『微分方程式を中心とした 微分積分学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一松信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×